『日々の映像』

2004年07月30日(金) ブッシュ政権 イラクの泥沼 (3)

 イラク中部バクバ中心部の警察署前で7月28日午前、自動車による自爆テロがあり、イラク保健省次官によると「市民ら68人が死亡、56人が負傷した」(29日世界日報)6月末の主権移譲後、最悪の惨事。米軍および新政権は、武装勢力のやり放題のテロにさらされている。社会不安をあおる武装勢力の犯行をブッシュ政権は防ぐことが全く出来ないのだ。この現象をどう呼ぶか、やはり「ブッシュ政権 イラクの泥」であると思った。
 第1回の「ブッシュ政権 イラクの泥沼」は2003年8月6日に書いた。そしてこの日の結びに「このイラクの泥沼から抜け出すには、政権の交代しか道がないのかもしれない」と書いた。第2回は2003年9月30日に書いた。この時の印象は、女性評議委員が襲撃され5日後に死亡。残る24人の評議会の指導者たちも、旧政権の残存勢力によって次々と襲撃される可能性が高いことであった。イラクを支配する「掟」は殺すか、殺されるかという泥沼なのである。米軍もテロ攻撃で何時100人単位の死傷者が出るか分からない。今月1日に書いたように占領政策の失敗が大きく浮かび上がっている。
 7月5日色あせる「テロとの戦い」と題して書いた。テロとの戦いを標榜するブッシュ大統領が再選されるのだろうか。私はブッシュ大統領の再選は無いと思っている。インターネットを常に見ている日本人の見解に多少ショックを受けるデータがある。毎日新聞のインターネット世論調査によると56%の人がブッシュ大統領は再選されると見ている。歴史の審判は11月に下される。
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癒しの森340                           2004年7月30日

            オードリー・ヘップバーン展

 かって銀幕の妖精といわれたオードリー・ヘップバーン、この人が63歳で亡くなってからおよそ10年の歳月が流れた。今年5月から全国を巡回する「オードリー・ヘップバーン展」が開かれている。月刊誌パンプキンによると新潟は8月19日〜30日、新潟伊勢丹で開催される。オードリーの光彩に触れるために是非行きたいと思っている。
 
 オードリーは2度結婚し、それぞれ配偶者とのあいだに1人ずつ息子がいる。最初の結婚した俳優のメル・ファーラーとの間に生まれた、ショーン・ヘップバーン・ファーラー(ヘップバーン児童基金会長)が来日、母を語った内容がパンプキンに出ていた。同氏は「オードリー・ヘップバーン展」のために来日したのである。

 ここで多くを書けないが、ショーン氏の話は、母オードリー・ヘップバーンに対する尊敬が滲んでいた。ショーン氏は「母がいつも見守ってくれているのを感じます。もし、彼女と再会することが出来たら、世界の子供たちのための仕事、その道筋を作っておいてくれてありがとうと伝えたい」と言っていた。オードリー・ヘップバーンは女優引退後、最後の人生をユニセフ親善大使として「貧困に苦しむ子どもに捧げた」(パンプキン8月号)のである。自分の死期を知らされたとき息子ショーンに対して「よい生き方をした人は、よい死に方ができるのよ」と言っていたという。

  ・銀幕の 妖精去って 十余年 その意思伝える ヘップバーン展
     


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石田ふたみ