『日々の映像』

2004年01月13日(火) ネット時代の象徴

 インターネットや携帯電話が普及を始めてほぼ10年がたった。地縁、血縁から、電子が人や企業をつなぐ「電縁」の時代に入っている。

 最近のネット時代の象徴として、企業が社員の採用にインターネットを活用していることだろう。「03年度の大学新卒者の企業採用で、インターネットだけで応募を受け付けた企業が全国で56.7%を占め、初めて半数を超えたことが7日、日本経団連の調べで分かった」(1月7日・毎日から)という。企業のほとんどは採用情報を自社のホームページで公開しており、大学生にとってはインターネットを活用しない就職活動は考えられない時代に入っている。

 03年度はネットと郵送を併用した企業が27.7%で、ネット応募のみと合わせると全体の8割を上回わっている。経団連では「ネット募集はコスト削減につながるうえ、企業にとっては全国から幅広い学生を集めることが可能になり、学生にとっては会社訪問をしなくても、手軽に多くの企業に就職活動できるメリットがある」(同)と説明している。

 日々の映像をインターネットに流すようになってから、現役の大学生数人とネット上での交流がある。中にはハイレベルのHPを開いている人もおり、このような人は就職活動で武器になるかもしれない。しかし、最近の採用条件の1位が「コミュニケーション能力」というからネットプロが断然有利とは言えない。
 (メモ 採用に関する調査データ)
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癒しの森144                           2004年12月13日
          りんごの皮むきで脳活発化
 
 1月7日のも記述したが、「手は第2の頭脳である」なのである。西洋でいう「手は脳から飛び出した頭脳である」と表現するほうがもっと具体的かもしれない。 手を動かすことは脳使うことなのである。手と脳は一体不可分の関係にある。

 独立行政法人食品総合研究所(茨城県つくば市)の檀一平太研究員らによると「前頭前野は、人間の理性や想像力、判断力などの高度な働きをつかさどるとされる。危険な刃物を制御しながら、リンゴを動かして上手に皮をむくという複雑な動作が、前頭前野を働かせるらしい。論文は1月中旬発行の米の専門誌「ニューロイメージ」電子版に掲載される」という。

 実験は、リモコンなどにも使われる近赤外線を頭皮越しに脳に当て、血流量の変化を測るのだ。成人男女14人(23〜52歳)にリンゴの皮をナイフでむいてもらい、血流の変化を調べた。 その結果、むいている間は、前頭前野の血流が目だって増えるのである。

 女性は男性より長寿である。この原因は女性が男性より手(脳)を使うことが多いせいではないだろうか。 
  
 ・先人が 第2の頭脳と 呼ぶ故を ひしひし感じる この手の不思議
                         (1月7日の再掲)
     


メモ 企業の採用に関する調査データ
1、採用実施企業は前年度より6.4ポイント増の85.7%。
2、採用人数を「増加した」企業が35.1%と、前年度(27.4%)に比べ7.7ポイント増加
3、採用人数を「減少した」企業は26.4%と、前年度(37.4%)に比べ11ポイント減少
4、企業が採用選考時に重視する要素の
第1位は「コミュニケーション能力」
第2位は「チャレンジ精神」
第3位は「主体性」
となっている。


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石田ふたみ