『日々の映像』

2003年12月27日(土) 米でBSE感染牛一頭発見 

 世界最大の牛肉輸出国である米国内でのBSE感染牛発生は、世界的な混乱を招くようだ。日本政府は、「詳しい事実が判明するまでの当面の措置として・・・輸入を一時停止した」(23日・共同通信)
 
 福田康夫官房長官は、脳、脊髄(せきずい)など特定部位が混入している可能性がある牛肉製品の回収を指示するという。何回もここで書いたが、異常プリオン(たんぱく質)の恐怖なのである。狂牛病の症状が人間に出る新型ヤコブ病は、狂牛病に感染した食肉が原因との見方が強いのだ。

 政府の脳、脊髄(せきずい)など特定部位は危険で、食肉は安全という説明をしているがうのみには出来ない。「英国では、特定の食肉店の近隣住民数人が、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病を発症した。解体時に汚染された肉を食べたことが原因と推定されている」(12月26日・毎日新聞から)

 米国経済にとって大打撃となるのは確実。日本の財務省によると、「米国が2002年に日本に輸出した牛肉は約24万トン(消費量の25%)で、日本が最大の輸出先」(共同通信)日本に大きな影響を与えるのは必至の情勢だ。
     


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癒しの森128                           2003年12月27日
              宇宙赤外線望遠鏡                           

 米航空宇宙局のハップル宇宙望遠鏡のことはよく知っていたが、NASAが今年8月に「宇宙赤外線望遠鏡」を打ち上げていたとは知らなかった。この望遠鏡は「地上では詳しい観測が困難な、はるか遠方にある天体からの微弱な赤外線を観測する」(8月25日共同通信から)
 
 この宇宙赤外線望遠鏡は、長さ約4・5メートル、直径約2・1メートルの筒型で、重さは約865キロ。軌道は地球とほぼ同じで、地球の後について太陽の周囲を回るという。これで、NASAの天体観測は①可視光を中心にしたハッブル宇宙望遠鏡 ②エックス線天文衛星チャンドラ ③宇宙赤外線望遠鏡で宇宙空間の天体観測を行うことになる。
 
 米航空宇宙局(NASA)は12月18日宇宙赤外線望遠鏡で撮影した初めての画像を公表した。赤外線は宇宙空間に満ちているちりを通り抜けるため、ネットで公表された写真は、ため息が出るほどの美しさだ。
 
 今回は地球から2450光年離れた「象の鼻星雲」の中にあるガスなどが密集した暗い球状の部分や、おおぐま座の渦巻き銀河などの画像撮影に成功している。我々は1光年(300000キロ×60秒×60分×24H×365)の距離ですら頭に入れるのは大変なのに、2450光年先にある星星の撮影なのである。これだけの科学技術の知能を持つ人類は、どうして地球上での人間同士の殺し合いを止めることが出来ないのだろう。

  ・人類の 化学の知能は 計りなし 何故に止めれぬ 地球の殺戮
      



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石田ふたみ