『日々の映像』

2001年01月10日(水) 昨年度の離婚26万2000組

 昨日に引き続き統計的なことを記述したい。1月1日に書いたように、日本の世帯は4703万世帯である。この中の1人暮らしの独身者・1人暮らし老人世帯が1000万世帯もある。この1人暮らしの世帯が増加の一途を辿っていることは、決して良いことではない。
 
 日本の離婚件数が毎年のように増え続けている。すなわち、夫婦のコミュニケーションが破壊されている世帯が激増している。日々の映像を書き始めた1997年の離婚は22万世帯であった。どうしてこんなにコミュニケーションが破壊される夫婦が出るのだろう。この根本的な疑問と私なりの見解を添えて「別れのメカニズム」を記述した。ともかく人と人が一緒の暮らす上でコミュニケーションが破壊されてはどうにもならないのだ。
 
 今年度の離婚に目を通してみよう。「離婚件数は91年から10年間連続で増加傾向が止まらず、前年より1万1000組増えて26万2000組に達し、過去最高を更新しそうだ」(1月1日毎日・人口動態研究所の年間推定から)というから、あと3〜4年で年間の離婚件数は30万件台に乗るのだろうか。
 
 2000年の結婚件数は増加したとはいえ「78万8000組」でしかない。この数字を踏まえると26万8000組の離婚が如何に多いかが理解できる。どうしてこんなに夫婦のコミュニケーションが破壊されるのだろう。紙面の関係で短絡的なことしか書けないが、現代人は「読書を通して人間を学ぶ」という基本的な心の鍛錬が少ないように思う。良書に親しむことによって生まれる文化的な教養がなければ、思いやり、優しさ、温もりなどという心は育たないと思う。
     


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石田ふたみ