『日々の映像』

1997年01月16日(木) 免疫力のイロハ

 きのこに免疫力を高める働きのあることは広く知られている。金沢大学の池川教授によると、制ガン効果の他に成人病を防ぐ効果もあるという。
ここで免疫の仕組みを勉強して置きたい。

・第1段階
皮膚や粘膜がウイルスや細菌などの微生物の侵入を防ぐ。この段階が突破されると第2次段階が発動される。
・第2段階
体液中に存在する補体や抗体,リンパ球の一種であるナチュラルキラー(NK)細胞などが侵入してきた微生物やウイルス感染細胞に結合して破壊する。
・第3段階
血液中の好中球や好酸球などの白血球が動員され,組織のマクロファージとともに貪食作用によって微生物を殺傷する。
第4段階
1.抗原提示細胞 ・・侵入してきた微生物の一部(抗原)をヘルパーT細胞に提示する
2.ヘルパーT細胞・・抗原提示細胞から攻撃対象を認識する
3.NK細胞・・・・・・・・抗原提示細胞から攻撃対象を認識する
4.キラーT細胞・・・・ヘルパーT細胞の提示した対象を攻撃
5.B細胞 ・・・・・・・増殖が活性化したウイルスに対して傷害性が追いつかない場合に活躍する

原提示細胞
•微生物の侵入から抗体生産までの段階に至るには10〜14日程度かかる。
•体内に微生物がいなくなると攻撃の過程抑制がかかり免疫反応はおさまっていく。
•この時,一部のT細胞やB細胞には攻撃対象相手の記憶が残り,次に同種の侵入があった場合より迅速に対応できる。

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石田ふたみ