やんの読書日記
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2005年10月28日(金) 運命の騎士

ローズマリ・サトクリフ作
猪熊葉子訳
岩波書店

「思い出の青い丘」を読んでいたら
作者のおばたちの住むサセックス州のこと、
ソルトディーンと言う地名が書かれていた。

ディーンはランダルが友の死と引き換えに
手に入れた荘園。
犬飼いの少年ランダルが、楽人エルルアンのものから
騎士ダグイヨンのものになり
荘園ディーンに到着したとき、
友ベービスといっしょに小姓としての経験をつんだとき
のランダルのディーンへの思いは
故郷への思いと同じなのだ。
悪人ド・クーシーの魔の手をはばみ
友の仇を討つランダルの気持ちは
故郷をいとしく思う気持ちだ

友につながる故郷
それはサトクリフ自身の故郷への思いにつながっている
ことが三度目の読書でよくわかった

何度も読んでいるのに
何度も違う出会いのある本
それがサトクリフオリジナル


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