やんの読書日記
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ローズマリ・サトクリフ作 猪熊葉子訳 岩波書店
「思い出の青い丘」を読んでいたら 作者のおばたちの住むサセックス州のこと、 ソルトディーンと言う地名が書かれていた。
ディーンはランダルが友の死と引き換えに 手に入れた荘園。 犬飼いの少年ランダルが、楽人エルルアンのものから 騎士ダグイヨンのものになり 荘園ディーンに到着したとき、 友ベービスといっしょに小姓としての経験をつんだとき のランダルのディーンへの思いは 故郷への思いと同じなのだ。 悪人ド・クーシーの魔の手をはばみ 友の仇を討つランダルの気持ちは 故郷をいとしく思う気持ちだ
友につながる故郷 それはサトクリフ自身の故郷への思いにつながっている ことが三度目の読書でよくわかった
何度も読んでいるのに 何度も違う出会いのある本 それがサトクリフオリジナル
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