スバ・ル・クルーゼの日記。


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Date 2005年12月21日(水)
そう言えば先日
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 この前の日記を書く前のことですが、父と飲みに行きました。うちはろくでもない家庭だったので私は父に甘えると言うことを知らずに育ち、去年いろいろ事件を起こしたあとに、そうか、今まで甘えて来られなかった分、これから甘えて行けばいいんだ、と気付きました。
 退院後一度だけ電話をくれて、それっきり一年が経ち、私はそのことや誕生日に電話すらくれなかったことを怒っていたので、自分から父に電話をしました。
 そしたら(これ書いたかもな)、退院後一度私に電話をしたとき、
「なんだかオレからの電話はほしくないのかなって印象を受けたんだよ」
 と一年後の私の電話で聞きました。そんなことあるか。で、そのまま食事の約束をして先月だったか一緒に昼食を食べに行き、先日は飲みに出掛けました。
 身体の状態は悪いけど、それは黙ってはじめて一緒にお酒を飲みました。
 一緒に暮らしていた頃は話すことなんてひとつもなかったのに、この前お昼ご飯を食べに行ったときもそうだったけど、今回もなぜか話題が尽きることはありませんでした。
 私の兄は結婚式に父を呼びませんでした。結婚の知らせもしませんでした。だから兄の結婚を知ったのは、意識不明で昏睡状態の私のもとへ駆けつけて来てくれたときがはじめてでした。
 兄は父を父とは思っていません。キャッチボールすらしたことがないのです。そんな家庭だから私はもちろん家族旅行なんて一度も行ったことがないし、父に可愛がられた記憶も余りありません。
 でも今は仲良く手を繋いで街を歩き、楽しく食事をしたり飲みに行くことが出来るようになりました。
 もちろん兄が家を建てたことなど父は知らないし、それは私の口から言うべきことではないと思っているので私は父にそのことを告げていません。
 でもこうして大人になったから出来るようになったこと、これから父との関係を大事にして行きたいと思います。父にも言いました。
「今まで甘えて来られなかった分、これからじゃんじゃん甘えていくので覚悟しといてね」
 と。父はいいよいいよ、と笑って応えてくれました。
 でも残念なことがありました。父にお嫁さんを正式に紹介していないのだから、もしいやじゃなかったら私とお父さんと兄ちゃんとお嫁さんの四人で食事でも行かない? と提案してみたのです。兄はあっさりいいよ、と言ってくれましたが、父がそれに難色を示したのです。
 私より可哀想なのは兄です。私には母がいたから編み物や料理を習ったりすることが出来たけど、兄はバイクを買うにしても車を買うにしてもいつも母と話をしていたのです。父と親子らしい男同士の会話などしたことがありません。
 そんな兄がOKしてくれたのに、父は結婚式に呼んでもらえなかったことを根に持って、イエスとは言わなかった。そういう父だから家庭が壊れたのですが、もう少し息子のために寛大な心を持ってよと言いたかったです。
 せっかく私が父とこうして仲良くしているんだから、兄にもそうしてもらいたい。それが私の今の願いです。
 帰ってから悔しくて悲しくて母の前で泣きましたが、どうしていいよと言った兄の気持ちを考えてくれないんだろう。べろんべろんに酔っ払ってくだを巻きました。でもそう言う人だから家庭が壊れていたんだものね。
「いい夢を見ているのは私だけなのかな」
 と言うと、母は
「女の子はお父さんが好きだからね。それは言えるかもね」
 と言っていました。
 あーしかしライチワインにはやられた。さー原稿原稿。しみったれた日記で失礼しました。

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