「行くよー」 たったこれだけの誘いの言葉
例によって杯数を重ねながら笑ってばかり 最初に時計を見た時にはまだ十分時間があったはず
次に時計を見るとすでに終電も出た後
あきらめた彼はその後も飲み続ける
ホテルにはいったのは多分2時ごろ
お互いの着ているものをはがしあい ベッドに倒れこんだ
めずらしく彼が私がいきそうになると 「まだだよ・・まだ」と言う
ほとんど同時に果て・・ 彼はまたそのまま眠ってしまった キスをしても 乳首をかんでもまったく動きもしない 深い深い眠りにはいっているようだった
その端正な顔を指でなぞりながら 私もまた眠りに落ちた
4時間あまりの眠りのあと 彼はまだ眠そうで、アルコールも残っているようだった
バスタブにお湯をはり ベッドに戻るとまた彼に引き寄せられた スキンをつけるのも忘れなかった 昨夜はやはり酔っていたのだろうか
お風呂につかり鏡を見るとひどい顔の私がいた 飲みすぎと激しいセックスで すっぴんよりも醜い
彼に申し訳ないような気がした
コーヒーを沸かし ホテルにはいって初めてのタバコに火をつけると 彼の携帯がなった
奥さんからの電話 彼が謝っている 泊まるなら連絡くらいしなさい。心配するでしょう といった感じの電話。。
1月が終わった 何度一緒に飲んだのだろう どれほどの時間を一緒に過ごしたのだろう
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