イツカクルサヨナラマデ

2001年08月01日(水) イルカクルサヨナラマデ

VOL.1 (夏)

最初は酔った勢いだった
2年前の夏、あるパーティーの席に彼がいた
顔はずっと前から知っていたし、多分世間話くらいは交わしていたと思う
パーティーがお開きになろうとした頃
なぜか彼がそばにやってきて、とりとめのない会話をした
私も酔っていた、きっと彼もだ
会話は弾んでどちらからともなく
次、行こう!と話が進んだのはごく自然な事だったのだろう

照明の暗い、おしゃれなバーのカウンターで
シーバスの水割りを4.5杯は飲んだように思う
相変わらず話題もつきず
私生活にまで話が及び、私は今付き合っている男の話までしていた
何故そんな話になったのか
「やっちゃう?」
「本気?」
「いいよ。やっても」
「私もいいよ・・」

酔ったせいなのか
好奇心だったのか

バーを出てホテルをめざした
手近なホテルはどう見てもあまり綺麗とはいえず
正直な所、セックス自体にもあまり期待もしていなかった

一緒にお風呂にはいり
セックスをし
一緒に眠り
朝を迎えた

彼が私とのセックスを楽しんだかどうかはしらない
私はいつもの男とは違うそれにかなり満足していた
端正な顔立ちと澄んだきれいな瞳を持った彼と
一夜を共にした事実は、私を心地よくしていた


   INDEX  未来 >


ff.tt

My追加
エンピツ