MOTOYANの日々題
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山を削り、谷を埋めて住宅地を造成して戸建ての住居を建てて分譲住宅として売り出す。多くの人がその土地に住み始める。そして20年が経過するとそこが山であったりしたことは忘れられる。 造成される前の住民であった多くの野生動物たちは立ち退きを迫られて、新たな住みかとなる山を探して移り住む。初めの数年間は引っ越し遅れの動物たちが人間の世界に現れることもしばしばあった。アナグマ、タヌキ、フクロウ、ムカデ、ハチ類など見かけた。 ところが、20年過ぎた今になってアナグマやタヌキが目撃されている。動物たちの寿命は人より短いので今出てきている個体は世代変わりした動物たちだろう。 今朝、とんでもない動物を隣の庭先で発見した。8時前のことで早朝ではない。何か動いたので野良猫かと思ったが、鳥だった。いつもやってくるキジバトではない。カラスでもない。もっと大きい。クジャクがいるわけないしとスマホを向けて写真を撮る準備をしてよく見ると日本の国鳥「キジ」だった。きれいな羽色と赤い頭と顔がはっきりしていた。逃げる様子もなく草をついばんでいた。 キジを見たのもかなり久しぶりでしかも動物園でもないのに数メートルで間近に見るのは初めてだった。急いでいたので数枚撮影してその場を離れたが、「なぜ、ここにいるのか」不思議だった。 200戸以上の住宅地にキジが出る可能性としては、誰かがペットとして飼っていてそこから逃げ出した?近くの山から早朝に散歩してやってきた?このどちらかだろうが、その時間帯は登校する小中学生、犬も散歩をする人、出勤する人とかなり人通りがある。その中を悠然と歩きまわる、野生動物「キジ」は強心臓だ。「キジも鳴かずば撃たれまい」だけでなく鳴いても撃たれない動物愛護の時代だ。ともあれ狩猟解禁日の11月15日までは、人里に降りてきてもキジ鍋にされないから、またのご来場をお待ちしております。
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