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幻想 2010年12月11日(土)

小雪散る中 君は手を振った
それはまるで夢のようにぼやけた
次の瞬間には忘れた
すべてが 白い息に飲み込まれていった

忘れない と言ったことを私は忘れるだろう

思い出せないことばかり 思い出そうとしている
君の名前を唱えてみる
未来の悪いことを消す呪文みたいだ

君のことが思い出になったのだろうか
未来も思い出になるのだろうか

私は 忘れない ことを忘れないだろう
永遠に未来に繋がるだろう
きっと悪いことでも
きっと悪くなくても





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熊野
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