不可抗力 ←ほぉほぉ |
あたしはずっと今の家に住んでいる。生まれたときから。 数年前まで、近所に春になるととてもきれいな桜の木があった。銀行の社宅内と隣の家と道の突き当たりの家に1本ずつ。 毎年満開で、その木のおかげで季節をより身近に感じられていた。 ある年、どんな事情かは知らないが隣の家がその桜を伐ってしまった。 そして今年。 銀行の社宅はなくなり、マンションが建った。 道の突き当たりの家の主は亡くなり、新しく家が建った。 そしてその立派でとてもきれいな桜の木たちは近所から消えてしまった。 哀しい、のかはよくわからない。 時代の流れというものはこういうことなのか、とも思う。 しかし1番思うのは、新しくこの地にきてマンションに住んだ人や、新しく道の突き当たりの家に住んだ人々は、このきれいな桜の存在を知らないということだ。 これが本当の日常なのだろう。
ーー謎のエロ兄ちゃんよりーー
タイトルと本文の内容のマッチが・・・・・・・
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2001年07月02日(月)
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