バビロンまで何マイル?
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2003年04月19日(土) Are you "Lucky"?

 「不幸になりたがる人たち−自虐指向と破滅願望」(春日武彦)という本に、「道にお金が落ちていたらどうするか?」というテーマ(?)に関しての一文があるんですね。
 ある漫画家は「たとえ十円玉一枚を拾う『ラッキー』も、自分でも思ってみなかったようなすばらしい作品を書き上げてしまう『ラッキー』も、どちらもおなじ幸福の一回分としてカウントされてしまうのだから、たかが小銭を拾う程度のことで幸運を浪費したくないのだ」と語る。一方で著者の友人である筋金入りのギャンブラーは「幸運というのはいかにして『ツキの波』に乗るかということで、道に落ちている小銭はそういった流れに乗る端緒となり得るのだから、見のがしたりはしない」ということなのだとか。
 これを著者は「幸運回数限定説」および「幸運リズム説」と名付けているわけですが、世の中の人ってどっちが多いんだろね。ギャンブル好きのひとたちは当然「リズム説」信望者なのだろうけど。
 この本、なんかいろいろ「ちょっとヘンな話」が詰まっててお薦めの一冊です。


 で、何が言いたいのかというとですね。
 今日、約一年ぶりにパチンコに行ったんです。以前3回ほど行ったけど、一度も当たったことがなかった(リーチすら来なかった!)店が改装されてヤケに景気のいい外装になっていたので、まあちょっと一服しようかな、と。
 おいら、あまり量はこなさないけど喫煙者なんですね。喫煙者に対する風速が台風並の昨今、気楽に煙草が吸えるのはパチンコ屋くらいなもんだし。
 で、3000のカードを買って、以前とは比べものにならないくらい混んでる店内をうろうろしたあげく「CR笑うせぇるすまん」の前に座る。1000円分くらい使ったところでビンゴ。うおお、ひさしぶりの大当たりだ。通常だけど。
 ドル箱1つを一杯にして、カード使い切るまでやるかなーとか思って2本めの煙草に火をつけようとしたらまた大当たり。うわあ。でもこれも通常だ。
 私のパチンコでの掟は「いっぱいになったドル箱には手をつけない」ということなので、ドル箱ふたついっぱいにして、残りの玉とカードを使い切ったところですぱっと終了。1万円になりましたー、わーい(^^)/
 もっともこのマシン、喪黒服蔵がリカちゃんのような髪型で出てきたりする(占星術の星座に引っかけてるようで、「乙女座」がこの図柄)ので、ちょっとイヤンな感じがあったからなのだが。「海物語」みたいにきれいなおねーちゃんだったらまだやってたかも…

 懐のぬくくなったところで、GBAで「マザー」が出るというCMを朝見ていたおいらはゲームボーイアドバンスを買おうと近所のおもちゃ屋に足を向けたわけですが…結局その1万、そっくり銀行に突っ込んじゃいました。ほらね、引越で何かと物いりな訳だし。それに「マザー」は未だにオリジナルのソフトを持ってたりする(もちろんファミコンもスーファミもまだある)ので、そっちでやればいいかと思って…それに、7000円の儲けが出たところで何か満足しちゃったというのもあるし…昔だったらばーっと使ってたはずなんだけどね。年取ったかな。


 帰ってきて相方から電話が来たので、パチンコで勝った話と冒頭の話をしたら「うーん、おれも『幸運回数限定説』のほうだろうなあ…」とつぶやいた。もちろん私もそうだ。ふたりとも図体はでかいが、中身は情けないほど小ぶりだ。
 特に相方。おいらは「宝くじで3億当たったらどうするか」という妄想をするのがけっこう好きなんですが、奴は「当たってもいないし、ましてや買ってもいないのにそんな想像できるか」と言いやがるんですね、これが。
 けっ、そんな性格だと粋な大人になれねえぞ、ちくしょう。…言い返せない自分が悔しいだけだい、ふん。


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 あきないは短く持ってこつこつ当てる(西原理恵子「ぼくんち」) ○10点


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