+--- Cinema Memo ---+
■ 蝙蝠は砂漠の夢を見るか? キングダム・オブ・ヘヴン&バットマン・ビギンズ
2005年07月01日(金)
時間があったら詳しく書き直したい二作ですが、とりあえずメモ的な印象だけ。
☆キングダム・オブ・ヘヴン
・まず映像美だけで心震える〜。完全に世界に入れる。これを堪能できるだけでも映画館に足を運んだ甲斐があるというもの。
・監督の過去2作(グラディエータ→ブラック・ホーク・ダウン)の流れからいくと非常にテーマ的にも順当な(わかりやすい)作品かと。
・オーランドーを無口な役にしている狙いはかなり成功(笑)でも全身のシルエットが騎士というより今時のお兄さん(脱ぐとそれなりの身体つきなのに)。
・エルサレム王役エドワード・ノートン隠れた名演技。
・おっさん騎士たちカッコよすぎ。でも一番カッコよかった…というか惚れたのは器のでかいサラディンだった。
・王女シビラ、視野狭すぎ。兄王があんなに賢いのに、自分の選択で大勢の被害がでるとか考えないのだろうか?安易に髪とか切って自己充足してんじゃねーぞ。
・なんとなく全体的に「アルスラーン戦記」を思い出した。
☆バットマン・ビギンズ
・今までのバットマンシリーズと全然違う! 風景をとても美しく撮る印象のある監督だから、スタジオっぽい撮影が極力少なかったのが嬉しい。映像も脚本も、すごく好みで胸を打たれちゃった。果たしてこれがバットマン・シリーズといえるかどうかすらわからないが、個人的にはものすごくよかった!!
・敵役も、今までのコミカル+悲哀の魅力みたいなものは(良くも悪くも)影を潜め、カルトなテロリストに。ゴッサムシティっていうかこれニューヨークですよね? みたいなリアリティ(この世界でできる限り)重視。
・スパイダーマンに対抗してか(?)ブルース・ウェイン個人の心が重く重く掘り下げて描かれる。井戸の底…蝙蝠の描写がメタファーとしても秀逸! ちょっとこの監督に惚れそう。
・クリスチャン・ベールって聞いて最初はへ〜?と思ったけど、こういう物語なら非常に似合ってた。こんなハードな過去があるなんて、ジョージ・クルーニーのブルース・ウェインには到底想像もできやしない。
・しかし個人的には陰の主役は執事のアルフレッド!!!! マイケル・ケインが演じてるなんてもう〜(サイダー・ハウス・ルールを見て以来、この人の慈愛に満ちたまなざしを見るだけで涙ぐんでしまうよ〜)
・他にも豪華キャストでビックリ。ゲイリー・オールドマンやルトガー・ハウアー(!!)の意外な役どころにニンマリ☆ マイケル・ケイン+モーガン・フリーマンの軽妙なウイット爺対決も嬉し。
・キングダム〜でもそうだったけど、クワイ・ガン役以来リーアム・ニーソンってこういう役が多い。確かに侍っぽい佇まいが絵になる人だし。
以下は
ネタバレなので自己責任で反転
してください→
でも後半はまさにダークサイドに堕ちたマスターを見てるかのようでチョと胸苦しかった(ノД`)
・ヒロイン(一応)も漢らしく潔くてよろしい。
さてちなみに、もうすぐ公開の「アイランド」…ユアン主演なので楽しみですが、あらすじが
清潔な都市空間に暮らし、最後の楽園「アイランド」へ行くことを夢見る人々。しかし彼らは臓器提供のためだけに生かされているクローンで、「アイランド行き」とは臓器摘出という死刑宣告だった。その事実に気付いたリンカーン(ユアン・マクレガー)は、アイランド行きが決まったジョーダン(スカーレット・ヨハンソン)と共に逃亡を決意する。
これって予告を見たときになんとな〜く「アバタール・チューナー?」とか思いましたよ……
あと予告でハリー・ポッターを見ました。ようやく他学校のお兄さん方が出てくるみたいじゃないか…フフ。そんな私はロンの成長が楽しみです。彼はいい味出てくると思うな〜!
シスの復讐は、一般公開後プレミアシートで見る予定。見た後に狂乱→抜け殻の日々となると思うので、先にやるべきことを終わらせておかなければ! と必死に働いております。
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Written by
S.A.
映画好きへの100の質問
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