+--- Cinema Memo ---+


■ Marvelous! コンスタンティン 2005年04月21日(木)


作中に出てくる「バランス――均衡」は製作側の意識にも現れている。
初の監督作とは思えないほど美しくスタイリッシュな映像にまずメロメロ。MTV出身系にありがちな過剰さがなく、ストイックなトーンがいい。LAの…特に夜の街の息づかいがとてもリアルに感じられる。
CGも使っているなりにセンスの良さを感じたし、こういう絵柄で撮れる人の美意識はとても好きだし、自分の好みとよくあっているのだと思います。
物語にしても、なんだか説明がかなり不足しているにも関わらず映像と展開で心地よく最後まで引っ張ってくれる。個人的にはこうした突き放しかたも作品のトーン(そして、ジョン・コンスタンティンの性格)に似合っていて悪くないと思う。
悪魔学・神学への造詣と拘らなさのバランスもよく考えられていると思う。

アクションも盛り込みつつ、大作にありがちな「ワルをやっつければメデタシメデタシ」といったテンションを排除、絡みあう思惑、陰謀がいい(これは好みにもよるでしょうが)。あくまでダークな路線を突っ走る。ジョンと相手役アンジェラとの関係性もいい。
そして最後のクレジットロール後の追加シーンで
次回伏線キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
(これから観る方は席を最後まで立たないよう!)

こういう大風呂敷系な設定のお話をcoolに造るのってすごく難しい。
原作のよさもあるのだろうけど、キャスト選びから音楽から個人的にはすべて五つ星!
ガブちゃん役の女優さん、ものすごく好きなタイプでどこかで、どこかで観た…と必死に思い出したら「オルランドゥ」演った方だった!! すごく好き…

しかしレイチェル・ワイズさんはヒロインなのに、ものすごい大変な撮影ばっかりで、その女優魂に感心!

※関係ないけど、ダンテ君もこんな感じで映画化してほしい……


以下はネタバレ込みの腐女子トークになりますので、映画をこれから観られる方(確実に面白さ半減、いや全減になりますから)、この手の話題が苦手な方はどうぞご遠慮下さい。
大丈夫だと思う方のみ、自己責任で反転してください。↓



(冷静さここでかなぐり捨てる)
な・なんといっても後半、ガブちゃんとルーおぢさま(サタン)に翻弄され、いたぶられるジョンが!!! た、たまりません………!!!
しかもさあ、あのルーおぢさまったら登場からしていかにも男色家っぽい仕草満載で…もう禍々しさ全開で鼻血でそうでした。
ガブちゃんには踏みつけられ、ルーおぢには耳元舐められるわシャツ破かれるわ、無造作に引きずられるわ「私のものだ」呼ばわりされるわ(笑)もう天国からも地獄からもモテモテなジョン・コンスタンティンにまた逢いたい!

す、slash探しにいこ… (*´д`*)ハァハァ

※クレジット・ロール後で助手の子がハーフ・ブリードになって甦る場面、あの子の顔を見て思わず「ジェルミー!」と思ってしまった私でした(『残酷な神が支配する』読み終わったばっかりだったんで)







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Written by S.A. 
映画好きへの100の質問



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