+--- Cinema Memo ---+


■ ちゃぶ台返してよかですか?「テイキング・ライヴズ」 2004年10月04日(月)

なんだか予想通りの………火曜サスペンス? いや以下!?
少しはCSIでも見習って、お願い! と叫びたくなるご都合捜査の数々、放り出されたままの謎(でもないけど)は山ほど。開始後三十分でわかる真犯人(というかこいつしかいない!)、常に先の読めるなんの捻りもない展開、そしてエリートなのにあっさり胡散臭い男と恋に落ちる「天才」プロファイラーキター! …だれかー。

ちまちま自慰的に挟まれる凝った(つもりの)映像、やたらリアルさを追求したらしい死体写真(でも映画の本筋には全く絡まない)、お化け屋敷みたいなショッキングシーンだけで観客が喜ぶと思っているのだろうか。
っていうかですね、これだけの美味しい役者と設定で、なぜこんな駄作を作る!? と真剣に殺意を覚えましたですよ。はっきり言って見所はA.ジョリーのセミ・ヌードと、イーサン・ホークに絡むキーファーのシーンだけだぞ!!
これに比べたらあの「ザ・ウォッチャー」だって名作ですよ(だって、ちゃんと製作者側のやりたかったことと登場人物の感情に筋が通ってるもんね)。

なんて遠慮なく書いてしまいましたが、普通の方が観れば「ちょっと雑なつくりの」
官能(とも言えない中途半端さなんだよ、もう)サスペンスに見えるのかもしれません。
(もしこの映画を気に入っている方がいらしたら、ごめんなさい。また俳優・女優さんについては文句ありません。皆さん健闘してらしたと思います。全て個人的な見解ですので忘れてください)
でもなあ…しょっぱな「真犯人」の若い頃を演じた役者の選び方からして「ふざけてるのか?」と思わずにはいられない……全てのシーンに突っ込みが入れられる、ある意味貴重な映画でありました。どっとはらい。





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Written by S.A. 
映画好きへの100の質問



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