+--- Cinema Memo ---+
■ フロム・ヘル
2003年06月18日(水)
1888年のロンドン。犯罪の巣窟になっているスラム街ホワイトチャペルでは、次々と娼婦が惨殺される事件が連発。阿片窟で殺害の幻を視た警部アバーラインは捜査に乗り出し、魅力的な娼婦のひとり、メアリーと出会う。しかし犠牲者は増え、ふたりにも危険が迫る…1999年に発表されたグラフィック・ノベル『フロム・ヘル』をベースにしながら、伝説的な物語に緊張感溢れる心理的なひねりを加えたネオ・ダーク・スリラー。
監督-----アレン&アルバート・ヒューズ 出演----ジョニー・デップ ヘザー・グレアム
音楽☆☆☆ ストーリー☆☆☆ 映像・演出☆☆☆.5 俳優☆☆☆ 総合評 ☆☆☆
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スキンヘッド双子監督の映像はなかなかダークで楽しめる作品。途中まではすごく面白く、政治的陰謀や謎解きの楽しみもあってワクワクなんですが…でも…でも…真犯人がわかってくるにつれ、ちょっと興ざめ…その理由は(以下ネタバレ)
お約束の秘密結社かよ!
アバーラインの幻視能力もかなり唐突だし、彼の抱えた傷とか最後の結末とか、全てが中途半端に終わってしまいやや消化不良気味…?。例えば「スリーピー・ホロウ」のイカボットなんかは、そのあたりのバランスが事件を邪魔せず上手く絡んでいて非常に上手かったと思うんですが(しかしジョニー・デップはこういう映画に本当によく似合う)。
でもヘザーは美しいし、娼婦達が惨殺されるシーンや幻視のシーンの映像も美しくスタイリッシュでよいです。前頭葉は大事にしましょう…。
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Written by
S.A.
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