+--- Cinema Memo ---+
■ BLACK HAWK DOWN<ブラック・ホーク・ダウン><☆☆☆☆>
2002年09月01日(日)
1993年、ソマリアの軍幹部を捕えるために送り込まれた米軍の精鋭部隊。しかし現地の反米民兵によって思わぬ反撃を受け、最新鋭のヘリ、ブラック・ホークが墜落。小さなミスは雪だるま式に大きくなり、彼らは身動きがとれないまま現場に取り残されてしまう……。
監督-----リドリー・スコット 出演----ジョシュ・ハートネット ユアン・マクレガー エリック・バナ
音楽☆☆☆☆ ストーリー☆☆☆☆ 映像・演出☆☆☆☆☆ 俳優☆☆☆☆ 総合評 ☆☆☆☆
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映像---こんなに悲惨なシーンなのに、なぜこんなに美しく感じてしまう……とひたすら監督の映像美が辛かった2時間半。本当にこの人の映像が私は好きだ。困ったものだ。また音楽の人もツボに来る音楽を選ぶので、身体は喜んでいるのに脳は辛いという泣き別れ状態に。
ストーリー---まるで自分が戦場にいるようなバーチャル感。息もつかせぬ展開に、ただただ米軍兵たちと必死に生き延び、考え、闘いつづけなくてはならない。正直言って戦争映画がそれほど好きではない私には、「次に誰が……」と、これから死にゆく人の運命を見ていなくてはならないようで、非常に辛かった。闘いの合間、または終わった後に彼らが出した答えはリアルだし、ずしりと重さを感じた。
キャスト---英国系俳優多々出演。味のあるベテランが若手の脇を固め、演技的にはまったく問題なし。これだけの顔ぶれを観るだけでも損はない。個人的にはエリック・バナ(新人隊長のジョシュにメンタル的ノウハウを教える戦闘のプロ)が良かった。
私見---全然、愛国主義的な作品じゃないじゃん!というのが第一の感想。本国公開時に話題になっていたみたいなんだけど、宣伝だったのかなあ?米兵の視線から見ている作りなのだから、あれで普通だと思います。むしろ、うざったい啓蒙・ヒロイズムを徹底排除しているところが、かえってその無機質さでもって、いつも目にしているニュース映像を見ているような錯覚を湧き起こさせてリアルだったんだと思う。すごい映画だ。
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Written by
S.A.
映画好きへの100の質問
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