この道の先に見えるもの。
希里



 「ぼくを探しに」

「ぼくを探しに」という絵本がある。
私が小学校6年生の時に担任の先生が薦めてくれた本だ。
先生は簡単なストーリーを語った。

―主人公は丸い形をしている「ぼく」で、
ぼくは丸いのだけれど、一部分が欠けている。
ぼくは自分の一部分であるもう1人のぼくを探して旅に出る―

そんな内容だった。

当時の私にはその本の良さや、先生が薦める理由が良く分からなかったけれど、
今になって少しだけ分かったような気がする。

人には何かしら欠けている部分というものがあり、
それを埋めるため、もしくはさらに自分を磨くため、
「何か」を求めるように思う。
それは人であったり物であったり様々だと思うけれど。

すべては、
今の自分ではない、新しい自分に出会うために。

あの時先生はそのことを言いたかったのではないだろうか。

2004年02月04日(水)
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