大晦日は一人で過ごすには淋しすぎる。もう一人はきついと思う。若さがないのと、テレビが無いのと。
毎日掃除するのを仕事の一部として、楽な職場で過ごせた一年が終った。給食の仕事のような重労働と過酷な気温と向かい合う事もないのだ。 その分何か他にストレスはあるものだけど、生きて上で当たり前なだけのこと。
自分の部屋も掃除しないわけにはいかなくなる。平気で散らかして新年を迎える気にだけはなれない。玄関も床も拭いてさっぱり。 こんな気持ちのいいことなら普段からやっておけばいいんだと、感じながら、簡単に終える。 こんな流れの中で感謝の気持ちが流れ込む。 有り難い。ひたすらに。
それでも何もかもうまくいっているとはいえない。 何もかも考えたくないばかりになってすらいる。 自分の力で他者をどうこうするなんてこと、よく言ったものだ。オオミエを切るばかり。 自分のことを何とかしなきゃならないというのに。 幻想ごっこもできない。
母のところで手料理を食べる。買ってきた刺身用の魚の切り身はとろけるような柔らかさと甘さ。冬の魚は信じられないほどのおいしさだった。弟にも食べさせてやりたい。 彼はお金でなんだって好きなようにおいしいものも食べられる人。 貧乏な姉は面倒をかけるかもしれない厄介な存在にともすれば陥る代物にしかならない。 ちゃんと結婚して家庭を築いた成熟した姉として、関わるべきだった。 何もしてやれないのはこういう事なんだなあと今になってやっとわかった。
なんか、苦手な算数と数学の世界が果てしなく広がっていくような感覚を覚える。 両親と兄弟の歩いてきた歴史。 どう答えをみつけたらいいのか、さっぱりわからない。
ばかなんだろうけど、間違ったことしたのかもしれないけど、もうそれを後悔したり、責めたりしたくない。 すべてなるべくしてなった。自分の未熟な性格が望んだ行動だけど、反省はしつつも、卑下したりしたくない。
このまま図書館へ逃げ込んで またしっかり考えてみようといつも思う。そして、行けば絶対そんなことはしないというパターンを踏みにでかけようかな。
お金は使えないのにじっとしていたくはない気分。年の始めはいつも何かに後押しされてる気がする。
ミー子は年明けの一週間後に旅立ったんだな。 その年はほんとに寒かったのを思い出す。 やせ細ったミーこの姿を毎日眺めて辛い日々が続いていた。別れが近い予感が苦しくてたまらない日々。もうあれから、あさっての命日で7年になるんだな。
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