**In my heart of hearts**
心の奥のこころ


2011年07月01日(金) 灰色の雲

夏の香りはまたすぐ消えて
またすっぽり蓋をかぶせたような
灰色の雲を眺めている

7月に入ったとはいえまだ梅雨そのもの
今の自分にはそれがちょうどお似合いの
感覚

今月は有給消化で5日休みが増える
退職金に ボーナスにそして最後の
給料日ということになる。

お金と暇がある時には若さはないって
いうパターンにはまりそう。

  職場の図書室へ通って1冊読み終えた
 
 「愛は寿命をのばす
      体を癒すラブパワー実証的研究」
     医学博士 ディーン・オーニッシュ

以下引用===============
 食事やライフスタイルはたしかに大事だ。
しかし一番大きな力は愛と親密な関係がもつ
癒やしの力と それによってもたらされる感情的
精神的変化だろう
    =================


今の職場へ入った年の春 当時70才を超えたばかりの
父は大学の通信部へ入学している。 その父が
3年前に宮城支部のHPへコメントを投稿していた。

小さい頃に事情があって別れた父親である。

それで父のメールアドレスを知ってやり取りを始めた。
気になっているのは連れて行かれた弟のことだった
けれど しばらく平静を装った。

東京本社へ行っていることを告げられて 気が焦った。
長崎にいるからそのうちに会おうとグズグズしていた
自分への後悔が押し寄せてくる。

しかも近くには 赤ちゃんのとき以来一度も会っていない
年の離れた兄が存在しているのだ。すぐに会わせたい。

半年前に私の この何十年間かの夢は実現した。

この愛しい弟が 試練を受けていた。これは思いもよらないこと
だった。 何の不自由なく父とその新しい奥さんの家庭で
愛され 大事に育てられて エリートと呼ばれる道を歩んで
来た人。

子供心に年をとっている母親にどこか違和感を感じて本能的に
事実を悟っていたようだった。 うかつに戸籍まで目に触れさせた
父がいて 説明を強く拒否されショックだったに違いない。

反動的に無防備な結婚 悲惨すぎる相手 失った時間と財産

それから慢性の病気の苦労がやってくる。 彼は両親も伴侶も
不信のもとに愛情を手放し 一人で完治することのない病と
向き合っている。 唯一 自分の専門分野の研究をその道
一筋で好きでやれていること。

今 奇跡のように3人の兄姉弟が 出会うことができて
私がしてあげられることが”愛と親密な関係が持つ癒やしの
力”を使うことだろう。


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