空中楼閣

2004年12月08日(水) 爆弾。

 
僕が生まれる時に抱えた爆弾は三つ。
 
 
作り物の『それ』は上手く機能しない。
しばしば僕を締め付ける。
その爆弾は今のところ大きな爆発を起こさない。
 
癇癪玉とも言える『それ』はすぐ燃える。
それは僕の心を読んで爆発する。
忙しなく破裂する小さな爆弾は、次の爆発を抑えている。
 
奥底に眠る『それ』は滅多に起きない。
それが起きて誰かが悲しむのは、もう嫌だから。
名前を持った爆弾は、静かに爆発を待つ。
 
 
体に巣食うもの、心に根付くもの、奥底に眠るもの。
いっそ全部機能しなくなってしまえば。
 


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亨 [MAIL]

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