夜。とうとう、動き出した事を知る。 到頭、遂に、結局。いずれにせよ、それは必然だった事を意味していて。完全に沈めた筈なのに。その接頭語を図らずも用いてしまったのは。恐らくは、多分、きっと。それが必然であろう事を頭のほんの片隅でも思っていたから。 嗚呼、やはり必然だったのだろう。大人気無く声を荒げても。相手の意図が読めず問い詰めていても。そんな自分を冷静に見詰める自分が居て。嗚呼、やはりそうなのだ。