どろどろと、どろどろと。渦を巻いていた気持ち。どろどろと、どろどろと。まとわり付いて拭い去れない感情。どろどろと、どろどろと。浸食は激しく、私の中に染み込む黒い影。どろどろと、どろどろと。私の内から這い出してくる醜い塊。 少しだけ、薄れた気がした。また少しだけ、先延ばしに出来る。その間に、上手くやる方法を見付けなければ。今のままでは、いずれ臨界点を越える。限界は案外、すぐ目前まで迫っているかもしれない。もしかすると既に、秒読み段階かもしれない。 何にせよ、急がなければ。