ムラカミ日記...ムラカミ

 

 

God bless you all. - 2002年09月03日(火)

ここのところ、どうも一日寝ては一日起きるという習慣が身に付いてしまったらしく、どんどん社会復帰が難しくなっております。嗚呼。
ということで今は夜中の3時半。寝付けないのでこうして日記を綴っております。(寝ろよ)

そろそろ9・11テロから一年ですなぁ。当時ははしゃぐわ興奮するわ、人間の風上にも置けないような騒ぎっぷりだったムラカミですが、今でもアメリカが悲劇のヒロインみたいに振る舞ってるのを見ると嫌気が射します。

アメリカ人はまだ、あれを「悲劇」としてしか認識できないのかと思う。
むしろハイジャック犯を「彼らは卑怯ではなかった」と言ったのは、スーザン・ソンタグだったか。だって彼らは自ら死んで見せた。アメリカ人が恐怖したのは、その命を賭して抱いた信念ではなかったか。彼らは信念では死ねない。例のテロ行為を、戦中日本軍の特攻隊と並べて書き立てた欧米メディアに、私は割り切れないモノを感じた。アメリカ人は、「グローバルスタンダード」の名の下に、自分たちに理解できないものは全て切り捨てようとする。言語にしろ、文化にしろ、思想にしろ。それを押しつけ続ける限り、歪みがこういった形で現れてしまうのは仕方のない事だと思う。テロがいいことだとは言わない。それに巻き込まれるのはいつも罪のない一般人なのだから。それじゃあ戦地で死んでいく人々は皆罪深いのか?死んでもいい存在なのか?そんなわけがない。
WTCが崩れ去った。何がショックなのか?アメリカは「戦地になるはずがない」場所だったからだ。報復とはよく言ったモノだ。戦地で生きて行かなくてはならないヒトが、毎日が死と隣り合わせのヒトが、この世界中には山のようにいて、その戦場に武器を、物資を、投資しているのは他でもないアメリカじゃないか。
「自分たちが戦争を作っている」ことをアメリカ人は自覚していない。いい加減にして欲しいと思う。
それからもっといい加減にして欲しかったのは日本政府の対応だった。K総理にしろ、無責任な発言を繰り返していたI原都知事にしろ、本当に阿呆かと言いたかった。「NOと言えるんじゃなかったのか」と一言言わせて貰いたかった。日本人は欧米に謙りすぎる。国際的に付き合う上で、謙らなくてはならないところがあるのは認める。しかし今回ばかりはアメリカに「ちょっと待ってくれ」とストップを掛けるべきだったと思う。せめて、足踏みをしてみせるべきだった。それが日本には出来たと思う。日本の外交は、変なところで卑屈になって、変なところで横柄になる。どうしようもない。
まあ運の悪いときにKだったなぁとも思う。そのままずるずる有事法制にもつれこまれてしまったし。ヤツは戦争したくて仕方のない部類の人間だから。つくづく、日本は危うい国だなぁと思う。

ハナシがずれた。
テロは「テロル」だ。私たちを脅かす。それと同時に、被支配者が体制に一石を投じられる唯一の手段でもある。全ての国民の主張を聞き入れられるような体制などあり得ない。寧ろ、外面だけでも正義ぶっていられる国家のほうが少ないのだ。
個々の正義がある。個々の悪がある。多数の正義が正義ではない。
そんな当たり前のことを、どれだけのヒトが認識しているだろうと思う。

復讐の連鎖は何時まで続くのか。何時、人間は怒りに倦むのだろう。






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