2005年11月07日(月) |
第525話 病院が好き、先生が好き |
ノアは動物病院が好きです。 そして、動物のお医者さんも大好きです。
不思議よね。 病院に行くときはたいてい注射だったり、ニードルでしこりを穿刺されたりしてるのに。
病院に行くと階段を駆け上がり、息も荒く中に入る。 そして自分の順番が待ちきれない。 ずっと診察室を熱く見つめている。
(まだ?まだ?まだ?まだ?)
なにがそう熱くさせるんだろう。 よその家の中に入ることがないせいか? 先生が好きなのか?
先生はとても優しくて愛想が良い若い先生。 おさかな君(←知ってる?)に見た目も声もそっくりだ。
もうそろそろだよ、と声をかけると、興奮は最高潮。 興奮のあまりのアクビを連発。
ピ〜ヤウピィィィ・・・ (ああーもー、待ちきれないよぉ!)
中に入るとしっぽを千切れんばかりに振って、すきあらば先生の顔を舐めようとする。 針を刺されてる間も先生の腕を舐めてたりする。
指の間に出来ていた肉の団子はきれいに消えた。 先生がじっくりと指の間を点検してOKを出した後で 「ノアちゃんに会うたびに痛いことしてごめんねえ。嫌われちゃ嫌だから遊ぼうかな。」 と言いつつ待合室でノアと遊んでくださった。
そりゃもー、大変よ。 バンザイアタック、どつきアタック連発。(^^;)
「はい、もうおしまい!」 先生がそういう頃には興奮のあまりにうれし泣きの涙が滲んでたよ。
余談だけど、動物のお医者さんの腕って、傷だらけだよね。 多分猫だと思うんだけど、白く光る古い傷、血の滲む赤い傷、傷がたくさん。
今の病院は先生ご夫婦で診療してらっしゃるから、新しい傷もあるけど、大きい病院だと若い先生やスタッフの腕は、赤い新しい傷がいっぱいあって、院長の腕には古い白い傷がいっぱいついてたりする。
「かっこいい・・・・」 いつも惚れ惚れとそう思う。
なんていうか、第一線で働いてきた男の勲章みたいでかっこいいと、いつも見とれています。
うー、思い出しても惚れ惚れするわ。かっこいいわ。(笑)
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