2004年11月07日(日) |
第384話 あぁもうだめだめ |
昨日は遠くまで出かける用事があって、仕事場に直帰しました。 なので昼の散歩は無しでした。
夫が休みだったので行ってくれたらしいのですが、夜帰ってきたらノアに激しく歓迎されました。
夜の散歩は長男が行ってくれると言ってたのですが。。。。
(おかあさん・・・) 私の横に正座してお手をするノア。
「お兄ちゃんが行ってくれるってよ。」 いつもならそう言えば長男のところに駆けつけるのに、後ろにいる長男を振り返りもしません。
(おかあさん・・・おかあさん・・・) 何度も何度もお手をします。
「だからお兄ちゃんだって。」
(おかあさん・・・)
・・・・・・完璧無視の方向。(^^;)
「仕方ない・・・お母さんが行きますか・・」 そうつぶやくと飛び跳ねて喜びました。
ところがね・・・
田んぼに入ったら、急に濃い霧が出てきたんですよ。 もう、行く先も来た道も見えない。 もちろん街灯なんか1個もないし。
その上、用水路に沿って歩いていたらぴちょん ちゃぽん ぱしゃ って音がずっとついてくる。
鯉なんだろうと思いつつ気持ち悪い。 いつもなら逃げてく鯉が何でついてくるんだろう、と。。
そんな時に突然思い出しちゃいました。 「百鬼夜行抄」の話。
いまだに縦棺に遺体をしまう風習のある地方では、死後硬直が始まる前に縄をかけて桶のような縦棺に納めるらしいんだけど、あるとき主人公の男の子がその通夜につき合わされると。。。。
「首が痛てえんだよ、縄を緩めてくれないかなあ。。」と亡くなったはずのおじいさんがありえない角度に首を曲げて縄をかけられた姿で、茶碗酒を飲みつつ通夜の仲間入りしてたって言う話。。。
「だーーっ!!ノアちゃん、帰るから!」 いきなり来た道を戻ろうとすると、ノアは
(なんで!?もう!??)と納得いかない様子。 しばらくお互いの顔を見合わせてたら、またしてもぴちょん ぽちゃん ぱしゃっ と水の音が近づいてくる。
あぁーもうーだめだめだめだめ。帰る帰る帰るからおかーさんもうだめだから帰るから!今すぐ帰る今帰る。。。だーーーーっ!(涙目)
するとノアは私がいきなり慌てだしたので、なんかあったのかと思ったらしく、大急ぎで私に張り付いて帰ってきました。
すまぬ、ノア。
ノアと一緒なら夜中に公園行くのも怖くないんだけど、夕べばかりは怖くてだめだったわ・・。
長男のこと、さんざん小心者ってからかったけど、やっぱりアレ読んでからの散歩は怖いわ。。。
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