2004年06月24日(木) |
第323話 脱力と涙 |
今朝は資源ごみの回収日でした。 わが街は水資源を守るため、古い天ぷら油も回収します。
牛乳パックに古い古い油を入れて厳重に箱に入れ、廊下で新聞紙を片付けていたのですが。 背中のほうで耳慣れない激しい息遣い。 一心不乱にノアが何かをシャカシャカ舐めてる音。
油は牛乳パックの中だし、スーパーの袋に何も入ってないし。 「肉汁でも袋の中でこぼれてたか?」 ぐらいの気持ちでゴミの分別をしてました。
しかし・・・
しかし・・・
あまりに激しく舐め続ける音。 夢中で働いていた私も事の異常さに気がついて台所に入って見ると・・・
そこは油地獄。 古い油を牛乳パックに入れ、さらにスーパーの袋に入れ、口を縛り さらに箱に入れてフライパンで重しをのせてたのに・・・。
フライパンは床の上にどかされ スーパーの袋は破られ 牛乳パックは段ボール箱から取り出され食い千切られ 床一面に古い油が広がり 油だらけになった顔と手足で油を舐めるノアの姿が・・・。
「何やってんの!!!!!」 叫ぶ私。 鼻息荒く私を見上げるノア。
慌てて首根っこを捕まえて風呂場へ直行。 口をこじ開け 喉の奥まで手を突っ込み吐かせようとするが吐かず。
無理やりシャワーの水を口に流し込み むせ返ったところでまた口の奥に手を突っ込んで 吐かせようとするが吐かず。
しばらく様子を見たけど吐かず。
ああ・・・・ 酸化しきった古い油、一体どのくらい舐めたんだろう。 石鹸でノアの顔と手足を洗ってる間に 情けなくて泣きそうになった。
何でこの子はこうも意地汚いかなあ・・・。 こんな身体に悪そうな油何で舐めるかなあ。。。。
音も立てずにフライパンをどうやってどかしたのかなあ。 スーパーの袋を破るときに何で牛乳パックの油ががこぼれなかったかなあ。 油の入った牛乳パックをこぼさずに取り出せたのは何でかなあ。
自分が一番許せなくて。 ごみの分別に夢中になってた自分が腹立たしくて、如月、只今自己嫌悪で沈没中。
ドッグフード買うときは割高になっても小袋入りを買って 少しでも酸化してない新鮮なやつを食べさせようとしてるのに。 私が早く気がつかなかったばっかりに普段の苦労も水の泡のような気がして。
はあああああああああああああ。 私が悪いのよねえ。 私がどんくさいのよねえ。。。。
ノア、留守中に吐いたり下痢したりしないかなあ。 今日は何度も家に帰ってみようかなあ。。
あー・・・ 情けなくて泣きそうだわ。
追記 虫さされのお岩さんは、2日できれいに治りました。
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