2004年11月16日(火) |
TOPを変更→イザーク ディアッカ |
金銀だったり。白緑だったり。
________________________ もう緑の制服は、随分と自分の身体に馴染んでいた。 同様に、ザクもバスターに乗っていたと同じ期間を過ごし、愛着も湧く。 旧式を意識した作りの割に、操縦席は最新鋭のもので、操縦補助パネルに「GUNDAM」と表示しなくなったくらいで、あの頃とそう変わりはない。 一番変わったのは、自分自身なのだろうと、エースパイロットとしての赤服に固執していたことが嘘のようだと、自分でも思う。 何より戦いへの意識が変わっていた。 ザフトの戻って、自ら、一兵士となるべく緑を選んだのは、そのあたりの心境の変化からだったことは、言うまでもない。
その間に、ディアッカの親愛なる怜悧な美貌をたたえた、少し凶暴な友人は白服の地位へと上っていた。
ディアッカは今、その友人の率いる隊に彼の片腕として、ここにいる。
「…む……をするな。」 「は? なに?」 ある日のことだった、演習を終え、帰ってきたディアッカに、明らかな怒りのオーラを発して、美貌の隊長……イザークが立ちはだかった。
「どうしたの?」
「お前、分かってるんだろうな」
「は?」 分からない。全然。 きょとんとしてイザークを見つめると、彼は俺に言わせるのかと、苛立ちを隠そうともせず、絞りだすような声で、言い放った。 「俺を……かばっただろう……」 「まずかった?」 「まずいとか、そういう問題じゃない!」
怒りで握りしめた拳が震えていた。 ディアッカは気付かれぬように息を吐く。 当然のこと、むしろ褒められる事をしたはずなのに、こんなふうに怒鳴られるのは、いくら慣れてると言っても不本意だった。 「隊長を守るのも隊員の任務でしょ?」 「お前にされたくない」 「お、おい?」 間髪入れずに言い返したイザークは同時にディアッカの腕を掴むと、ディアッカの静止も聞かず歩き出した。
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眠い 落ちます……
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