2011年03月11日(金)
館内放送で緊急地震警報が流れる。 「どこ?」 「東北の余震?」 ほどなくニュース速報のメール着信音が鳴り響く。 「震度7!」 「7!?」 フロア中のTVモニターの音量が上がる。 「国会が揺れてる!」 「ここも揺れてないか」 「あっ、揺れてる!」 大きくて遅い横揺れ。 「警報出た」 「大津波警報!?」
その後はずっと テレビの前に立ち尽くしていました。 他にも立ったままテレビに釘付けになっている人が たくさんいました。
波に押され大きく揺れる船が浸水して 人が乗ったまま横倒しになる直前。 整然と並ぶ美しい畑やビニールハウスが 瓦礫の波にあっという間にのみ込まれていくところ。 その先の道路へ向かって走ってくる車。 必死で向転換する車に 容赦なく追いついてしまう黒い波。 すべて生中継の映像で 今まさに起きていること そこにある命が消えてしまう瞬間を 自分が目撃しているということが その時の私に本当に 理解できていたのかどうかわかりません。
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