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2010年10月05日(火)
回想

その人は 私よりずっと年上で 家があって 奥さんと子供がいて 友人もたくさんいて 一番好きな事を仕事にしていた。 だから 聞き間違いかと思った。 私のことを抱きしめて 「安心する」って言った時。
その頃私は若かったから 若すぎたから 何もわかっていなかった。 不安なのは 小さくて弱くて何もない この私の方だって 決めつけていたに違いない。
もしも今でも こんな私でも 誰かを安心させることが出来るなら そんな誰かがどこかに本当にいるっていうのなら そばにいてあげてもいいかな なんてね 約束は できないけど。
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