2009年02月20日(金)
スポンジ
もしも私の愛情が 他の人より深いのであれば 同等の愛情を他から受けられないのは 当然だ。
ほんの少しの優しい言葉で 穴だらけのスポンジに 甘い蜜がしみ込むように 心に喜びが沁みわたる。
でもそれをつかまえようと ぎゅっと握りしめれば 蜜はたちまち滴り落ち どこかへ流れて消えてしまう。
空っぽになったスポンジの穴を 冷たい風が通り抜ける。 だけどその風さえも 私は愛でることができる。
そんなふうに私は今日も 孤独を楽しむ術を 探している。
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