お別れの挨拶中でしょうか。ゆっくりと加速してあっという間に見えなくなった。やっぱり見送らずにはいられなかった。玄関先から十数秒の距離だもの。47年前、あの警笛を鳴らしながら初めてこの車庫に入ってきた所を見たという父の話を聞いたから。毎晩停泊していたこの車庫を今日も夜明け前に出発してそしてもう戻らないことを知ったから。
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