2008年06月20日(金)
Don't stop running!
開演10分前に 同じ列の5人ぐらい左隣りに見つけた横顔に 心臓がどうかなっちゃうほど驚く。 会うのは5年ぶり。声をかけたいけど もし他人の空似だったらどうしよう、と 迷っている間のドキドキ具合と言ったら ただでさえ 12年ぶりのY&Tのライブの直前だし すきっ腹にビール飲んだし ああでもなんかこれはやっぱり 女性ホルモン的なドキドキかも なんてこと考えてる自分が自分でキモイ ああキモイなんて使っちゃった今年で42なのに そんな自分がまたキモイ と、こんなに混乱したままじゃとても ライブを楽しめっこないので思い切って…と 思ったその時、何気なく目をこすったそいつのその 目のこすり方には確かに見覚えがあったので 後ろから近づいて肩を叩いた。
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開場から15分過ぎても フロアはスッカスカだった。 最盛期から20年以上経っているし 私と同年代の人たちでさえ知る人しか知らない。 はたして今夜E.l.l.がいっぱいになるのかどうか 私は本気で心配していた。 蓋を開ければそれはまったく無用な心配だったのだけど そんな気持ちで臨んだからこそ 涙が出るほどの感動を得られたのだと思う。 懐かしいフレーズに沸き立つ客席。 歓声と大合唱とたくさんの腕。 青い目で金髪で文化も環境も全然違う 海の向こうに住んでいるのに どうしてそのメロディにこんなにも胸を掴まれる。 はるか昔の高校生の頃何度も聴いたあの声とギターが 今また目の前で。 そしてさっきまで見ず知らずの他人の集まりだったフロアが 同じ思いでいっぱいになる。 国境も時間も越えて心がひとつになった瞬間 音楽ってなんてすごいのかって今更ながら思った。 そんなこととっくに知ってたはずだし そもそもこの感動を求めてライブに通ってたはずなのに こうやって忘れかけたり思い出したりしながら 歳を重ねて来たよね。進歩がないようなあるような ないのか。 でもこれからもそうやって生きていくと思うよ。 好きなんだもんロックが。
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身に覚えのないトイカのエラーのために 慌てて往復切符を買って名古屋に来たのに 思いがけない再会につい帰りの切符を放棄。 (いや泊まったんじゃなくて車で送ってもらった) 喉がカラカラになるまで喋って笑って喋って笑って こんな風に誰かと話すのは久し振りだって ホントかウソかわからないけど どっちだっていいや 本当に知りたかったことはついに聞けなかったけど 余計なことは考えないで ただ楽しかったから 今も元気なのがわかったから また会えることがわかったから。
Y&T Japan Tour 2008 in NAGOYA /大須 Electric Lady Land
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