2006年06月22日(木)
視線の先
 | なになにどっちどっちがどっち? |
私の自転車出勤コースはほとんど直線。 毎日同じ時間に同じ道を通っていると 追い越したり追い越されたりする自転車仲間は だいたい見覚えがある。 でもたまに見たことがない人が 横道からフッと現れて 前に割り込まれるとムムッと注目する。
大学生か専門学校生っぽいその男子は 髪型といい服装といい 派手目でちょっと趣味が悪い感じだった。
しかしすぐ後から見ていると その子が自転車を走らせながら 周りをキョロキョロ見ていることに気付いた。 それは私が初めての道を散歩する時みたいに。
いったい何を見ているのか。 後ろを走りながら 右へ左へと移る彼の視線の先を追ってみると そこにあったのは 印章店の錆びた看板とか のぼり店のショウウインドウとか 古い木造家屋の玄関先の 小さなプランターの花とか。
意外と 友だちになれるタイプかもしれない と思った。 人は見かけによらない。
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