MUSIC春秋
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 2004年11月22日(月)
私が愛する人

♪One Step/PERAL

e.l.l(エル) 外観

ステージ


LIVEの最中ってのは
大体自分のことを考えているものだけど
昨日はなぜか
ステージの上で暴れてるSHO-TAのことを考えていた。


洋楽ばかり聴いていた私が
デビューしたばかりのPEARLを
TVで見つけて一目惚れした時のこと。

初のホールツアー、芸創センターで
後ろの方の席から「ショータ!」って声がかかったら
「どこ?遠すぎて見えないよ。」って小さな声で
不安そうな顔で言った時のこと。

TVのどのLIVE番組を観ても
いつも噛み付きそうな顔で歌っていたこと。

二度目の勤労会館で
ラジオのレギュラー番組を降りることを告白したあと
途中で歌えなくなって
後ろを向いてしまった時のこと。

メンバーがみんな辞めてしまった後
まだ地下にあった頃のe.l.lで
目を閉じて歌っていた辛そうな顔。

フレックスホールでのマンスリーLIVEを
キャンセルして
そのまま消えてしまった時のこと。

帰ってきたときには
歌い方が変わっていたこと。

TV番組のエンディングテーマの映像を偶然見て
「田村直美デビュー」したこと
つまり「PEARL」を止めたことを
知ったときのこと。

シングルがオリコン9位まで上がったとき
「ザマーミロ!」とコメントした時のこと。

紅白に出て 音程をはずしかけて
ごまかした時のこと。

アイドルのようなPVを出した時も、
ダンサーを何人も従えて
ショーアップしたステージなんかやって
がっかりさせられた時も、
SHO-TAのことを嫌いにはなれなかった。
何年もLIVEが無くても
ファンクラブの会費を払い続けた。

色んなことがあったけど
(SHO-TAに何があったのかはわからないけど)
何度裏切られたような気持ちになっても
いつでもずっと私はSHO-TAを待っていた。

カーマイン、トニー、ケニーとの
新生PEARLの活動を終えたあと
沈黙を経て
3年前頃から急にLIVEの回数が増えた。
SHO-TAは今度こそ
本当に帰ってきた。
今年だけでLIVE5回。
本当に楽しそうに歌う。
本当に帰ってきた。

SHO-TAはいつも
新しいこと、先へ進むことを考えている。
だからこんな風に昔のことばかり
考えちゃだめだ。
そんな風に思っていたのに
ステージの上で
暴れるように熱唱していたSHO-TAは
一呼吸置いてゆっくりと話し出した。
e.l.lがまだ地下にあった頃、
デビューが決まった時のこと。
デビューのために壊れたバンドのために
PEARLで歌った歌のこと。
その時の気持ちのまま歌うと言った。
イントロで涙が溢れた。
私にとっても思い出がたくさんある曲。
SHO-TAはいつもよりも
ずっと大きく声を振り絞っていた。
会場にはその頃のメンバーがいたんだろうか。
e.l.lは新しく、大きくなったけど
今もまだSHO-TAの中で特別な場所なんだ。
その想いが刺さるように伝わってきた。

続けて歌った『Hey Kids Move』で
SHO-TAは歌詞を忘れた。
LIVEでは
ごまかしてそのまま続けるのは鉄則のはず。
でもSHO-TAは演奏を止めた。
「も1回やる。この曲はもう1回やり直す。」
メンバーが驚いた空気が伝わってきた。
SHO-TAはこの曲だけは
あの頃の顔で歌った。

SHO-TAはまたどこかへ行こうとしているのかも
しれない。
なんとなくそう感じた。
でもまたきっと帰ってくる。

先月のエナロックに向かう車の中で
友人に言われた言葉を思い出した。
「どうしてそんなにSHO-TAが好き?
 気が強そうでわがままそうなとこがいいの?」

そう見えるんだったら
そういうことになるのかもね・・。

おまけ写真
一昨日飲んだホットキール



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