となりのWAHAHA

♪There's No Business Like Show Business
　　　〜ショウほど素敵な商売はない／Ethel Merman

ナンカ生エテキタ。

職場のとなりにあるホールに
WAHAHA本舗が来ました。
全員が来たわけではなく、若手の一部と
社長で演出家の喰始氏だけですが。
私は年次休暇を2時間使って
職場を抜け出して観て来ました。
有給。
徒歩1分。
入場無料。
ガラ空き。
こんなおいしいことがあっていいのでしょうか。
いい。

観客はほんの数人のマニアファンと
県下の中小企業の社長さんたち。
社長さん・・・。
社長さんの集まりにWAHAHA本舗。
会場に足を踏み入れた私はちょっと不安に。

ところが意外にも
出し物はいい感じにウケていました。
なんで気付かなかったんだろう。
おじさまは宴会芸が好き。
下ネタはもっと好き。
ただ、そういう客層だと
パンツを見せたりブラを脱いで頭にかぶったりする
セクシー寄席が
違う娯楽に見えてしまってヤバいです。
「シャチョーさん」とか言っちゃって
本当に社長さんだから仕方ないけど。

その件に関しては
そう考える私がやらしいんだ、
ということにしておくとして。
今回の喰氏の講演と若手のショウには
ちゃんとメッセージがありました。
『どんな悲惨な状況でも楽しむこと、
　自分がおもしろがることで
　人をひきつけることができる。』
はい。私も勉強になりました。
若手の皆さんの一生懸命な姿にも
心打たれました。
それに引き換え私ときたら
勤務の途中でタダで遊びに来て。
梅ちゃんも東京で公演中じゃなかったら
こっちに来てたかも、なんて妄想したりして。
それは別にいいか。

それにしても
この「県中小企業青年会30周年記念」の
セレモニーのゲストに
WAHAHAを呼んでしまった人、
選挙をすれば100％自民党が勝つような
この保守的な田舎にそんなパワフルな人が
潜んでいたなんて私は嬉しい。
「代表者による閉会の挨拶」と聞いて
ポマードの香りをまとった重鎮の
堅苦しくて長い演説を
私が予想した次の瞬間、
頬を紅潮させてステージに現れ
ちょっとおどけて短い挨拶をした
明るい笑顔の青年。
あなたですか。
若手にギャラを払ったのに
組織に無関係な一般人に無料で開放してくれた人は。
本当にありがとう。
知事選に立候補しませんか。
今度ぜひ、
一緒に梅ちゃんを観に行きましょう。

てな感じで私も少々興奮しながら
連絡通路を通って仕事に戻りました。
学校の授業中に体育館に集まって映画を観たような
そんな感じの一日でした。
自分ひとりだけ。

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