MUSIC春秋
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 2003年11月18日(火)
原点

♪The One That You Love
♪Making Love Out of Nothing At All/Air Supply


17年ぶり3回目、エアサプライのライヴに行きました。
1回目は高校生の時、
記念すべき、私が初めて行ったライヴでした。
あの時はただ、目の前に本物がいて
本物の演奏と歌を直接聴いていることに
本当に感激したものでした。
そして、失恋直後だったこともあり
ポロポロ涙を流しながら観ていました。

そして今日。
目の前に本物のエアサプライがいることに
あの時とは違う意味で感激しました。
まさか再会できるとは思っていなかった17年目。
彼らはすっかり歳をとっていました。

ライヴの中盤、
The One That You Loveを
ラッセル・ヒッチコックは歌いながら
グラハム・ラッセルはギターを弾きながら
ゆっくりと客席に降りてきました。
ほとんどの通路をゆっくりと周り、
ほとんどの観客と握手を、
立ち上がって駆け寄った女性たちとは
抱擁やキスまでしていました。
長年ライヴに通っているけど
ここまでのサービスは初めて。
(梅ちゃんは特殊なので除外)
私はちょっと指先に触ることしかできなかったけど
本人たちと観客たちの
本当に嬉しそうな笑顔を見たら
それだけでも十分。
会場の空気が
一気に明るく暖かくなるのを感じました。

そして、アンコール前の最後の曲、
「渚の誓Making Love Out of Nothing At All」。
歌う前のラッセル・Hの長いMCの
英語はわからなかったけど
歌詞の中の「like(this)spot light」をとても
大切に歌っていて
なんとなく、言いたいことが
わかった気がしました。

今さら、エアサプライで泣いたりなんかしない
と思って臨んだライヴだったのに
結局また泣いてしまいました。
でも懐かしさや感傷の涙じゃない。
純粋に、彼らのステージに感動した涙だもん。
これこそが私をライヴへ駆り立てるモノ。
久しぶりに思い出させてくれた
それが初めて観たのと同じ、
エアサプライのライヴだったのは
偶然のようで、
やっぱり意味があるのかもしれない。
こういう感動の気持ちって
ミュージシャンが与えてくれるものではなくて
もともと自分自身の中にあるものだと
私は思うから。

明日、ひとつ歳をとります。



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