「にこにこばかりもしてられない。」
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疲れたし、飲んじゃったし、早くから寝ていたら、 突然ガス警報機のけたたましいピー!ピー!ピーと言う音。 慌てて飛び起きる。 階段を駆け降りて台所で見たのは、ゴキジェットを噴射しまくるヒゲ君の図。
な、なにしてくれてますか、あなた。
「米びつに、虫がおってな!小さいガ!」
とりあえず、ピコピコ止めてよ。
台所は食品を扱うところだとしらないのかも。 警報機がなるほど殺虫剤撒くヒトなんて信じらんない。
カウンターを回って台所に入ろうとして、二度びっくり。 シンク下のもの、乱暴にみんな放り出してある。
夜中にこんなことして、あとどーしてくれるつもりだろう。 「んまぁ。派手ねぇ。」とだけ言って、 マルにお茶を汲んでまた布団に戻って寝る。
朝がきた。
台所はもちろんそのままだった。 いつもこうだ。
彼には「そのあと」がない。 「あとのことを考えなさいよ!」と、何度私に言われているだろう。 飲み残しのジュースのアルミ缶と紙くずと吸殻を一緒に袋に入れて、 捨てといて〜、と平気で渡すようなヒトだ。 カンベンならない。 その中に手を突っ込んで分別する人のことを考えないのか! 考えないんだろうな。
起きてきたヒゲ君に、伺う。 「コレ、どーするの?」 「ガがおってん。」 「それでそのガは、退治してくれたの?」 「いや、みんなプ〜〜〜ンて、逃げてって。」 「逃げてって、退治もせんと、放り出しただけ!?」 「イヤ、あと、この精米機を天日干ししていただいてですねえ。」 「今、日なたに出しといて。」 「・・・・きょ、今日は、雨が降らないかな。」 「降れへん。出しといて。」(こんなに強く言うのは珍しい。)
申し訳程度に、縁側に精米機を置くヒゲ。 「これ、ひなた?」明らかによしずの陰でしょうこれは。 台を出し、庭の真ん中に、置き換える。 どぅーゆぅ〜あんだ〜すたん??????
そのあと、台所の惨状を見ながらつくづくあきれる。 本当に、このヒトは何にもわかっていない。 情けなくなる。 何でこんなアホと結婚しちゃったんだろう。
昨日の疲れが残っていて、体が重い。 午前中、モックンとふたりで信じられないほど昼寝して、 昼から後始末にかかる。
ただの後始末ではない。
キッチン大移動。
キッチン中のものをすべて二階に上げる。
全部移動させるのに夜10時までかかった。 子供たちのがんばりのおかげだ。 どんどん手運びで助けてくれた。
3歳児でも、「あ、たいへんだ、おてつだいしよう!」 とわかることなのに、 帰ってきて、何をやってるのかを見たヒゲ君は、 「ボクのご飯はー?」が、先に出た言葉だった。 「カレー。」 「スプーンがない!」 「上にあげた。」 「とってきて!」 と、子供にとってこさせる。
「みんな、上げてなにすんの。」と聞くので、 「バルサンをたくの。」と言うと、 「ああ、じゃ、目張り、忘れんとして。」などと言う。 その前に言うことがあるだろう。 その前に手伝うことがあるだろう。 食べ終わってすることは、ゲームじゃないはずだろう。
何で、私、こんなアホと結婚しちゃったんだろう。
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