「にこにこばかりもしてられない。」
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2002年05月03日(金) 叔母さん


ずっと連絡の取れなかったおかあさんの叔母さんが
老人ホームにいることがわかった。
うちからそう遠くない場所だったので、
道のわからないおとうさんとおかあさんを案内して、みんなで行くことにした。

83歳になる叔母さんは食堂でテレビを見ていた。
車椅子に座ってはいるが、元気そうで、顔色もいい。
おかあさんとあれやこれや話し始めた。

子供たちが邪魔にならないように、飾ってある工作や、写真を見て歩く。

叔母さんの名前を見つけた。
「今年の目標」という入所者からのメッセージだ。
風邪をひかない、元気に過ごす、などと書いてある中で、
叔母さんの書いた文字は何度も上からなぞってあって、なんて書いてあるのかは読めなかった。
ただ、最後の行に、大きく、もう亡くなったご主人の名前が書いてあって、
その脇に小さく叔母さんの名前がカタカナで添えてあった。


ああ。私が老いて、最期に残るものは、なんなのだろう。


ホームを出て、おかあさんと並んで歩く。
おかあさんに、私が一番近くにいるから、なんでもことづけて下さい、と言ったら、
「ああいうところはな、頻繁に行くとやっかまれて
叔母さんがいじめられるから、あんまり行っちゃダメなんよ。」
と、おかあさん、つらそうだった。


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