ただ一度だけ、 私の頭を撫でてくれた貴方の手。 足元に跪き、 貴方のその手に頬擦り繰り返した。 もう二度と、貴方から触れてもらえぬと、 心のどこかで感じていた。 愛しさと寂しさの雫が 貴方の手のひらにぽろぽろと・・ 貴方に気づかれぬように そっと手のひらに口づけを・・。 愛しさと寂しさの雫・・ 苦い口づけ。