a fish called datsu -だつという名の魚-
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2001年06月05日(火) |
パラサイトシングルを撃てばいいのか。* |
しかし、何で結婚してる人って、どんなに幸せそうでなくても「まだ結婚しないの」って訊くんだろう。この言葉を嫌ほど聞かされてきたはずの晩婚の人でも、結婚したら鬼の首でも取ったかのように訊くんだもん。規格外の人生を歩んでようといいじゃんよう。そういう多様な生き方を認めないことが、最近の幼児虐待死や少年犯罪の増加の根本にあると私は思っている。 それよりも私は親元を出なくてはならない。でも昨今のパラサイトシングル(大人になっても親元に住んでる独身者のこと。以下パラ)を攻撃すればいいと言う風潮も大嫌いだ。”家に金をいれない甘えた独身者”を叩けば、出生率が上がったり消費が拡大すると山田昌弘(パラ理論を考案した東京都立大教授)やその他の人たちは思っているかも知れない。しかし、お気楽そうに見えるパラの一人一人をとっても、親の介護している人もいれば、家計を支えている人もいる。一つの身分の人が、みな似たような生活をしているとは限らないのだ。 それよりも、一人暮らしをする新卒の女子大生が就職活動する上で不利になってしまったり、中高年の再就職が困難だったりする日本の雇用慣行自体に問題があると思う。そして、子育てや介護をしながら働く事に対する世間の無理解や、労働形態の選べなさ(正社員とパートや派遣の間では、待遇が違いすぎ)など、撃つべき悪習は他にもあるはずだ。パラはスケープゴートに過ぎない。 最近のアエラではパラについてのアンケートを連載しているが、前の号(当地では水曜発売)のアンケートを読む限り、親思いで、現実的かつ結婚に夢を抱けない人たちが多いように思えた(もっとも、その前の号ではパラであることを満喫してる人たちがでてたが)。何でも個人差がある事を考えない人のことは気にせず、誰に何と言われても、自分にとっていいと思える生き方を貫いていければ何よりではある。まあ、出来る範囲でぼちぼちとね。
今日の深夜、N教の『ETV2001』でハンセン病の特集を再放送でやるのだけれど、患者の人たちがどれだけ大変な目に遭ってきたかが分かり易く順を追って見ることが出来る。ハンセン病は戦後には治る病気になっていたし、隔離するまでもなかったのに、病気の権威だった医者が隔離政策をますます強化していったのだそうだ。1996年の廃止までらい予防法は何度か廃止される機会はあったが、その都度立ち消えになってきた。首相も熊本の訴訟の控訴断念はもっと早くに出来たはずだし、「異例の声明」を出す以前に、立法府の責任についてもっと反省して欲しかった。それを言い出したらきりがないのだろうが、この際だから、過去の過ちは一掃するといいかも知れない(人ごとだから言いたい放題)。
甘党なので、パリーグはロッテに優勝して欲しい。ガムとかチョコが安くなるといいな。「ロッテの星」、ジョニー黒木には頑張って欲しい。
後日談(2001/9/29付) 結局、パリーグで優勝したのは、近鉄でした。わしが沿線に住んでる頃に優勝して欲しかった。 私の結婚観について。NYの事件以降、変わったところもありました。親元に住んでると、とても楽な反面、親がどうにかなったら、どうなるのか分からなくなる。自分の家族はいた方がいいと思うし、家の近くの人たちと仲良くした方がいいと思うようになった。嫌なことをいわれたら、それをきちんと言えと友達からも指摘がありました。これからは言うよ。
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