おならでぃず
ライブ&映画のくり的感想。

2006年05月28日(日) 『ダック・シーズン』@渋谷シアターイメージフォーラム

『ダック・シーズン』2004メキシコ
原題:Temporada de patos
監督:フェルナンド・エインビッケ
出演:エンリケ・アレオーラ/ダニエル・ミランダ/
   ディエゴ・カターニョ・エリソンド/ダニー・ペレア/etc.

メキシコで11部門の賞をとったというメキシコ新人監督の初長編作品。
ジムジャームッシュな雰囲気の作品とのことだったのでかなり期待して
観に行きましたが、オープニングからヤラれました〜。映像&音楽ともに、
むちゃくちゃスキな世界でした。全編モノクロ映像ですが、インテリアや
ファッションにも気を配っているカンジがとても良かったし面白かったー。
ある日フラマとモコという親友同士がフラマの家で留守番することになって、
テレビゲームにジャンクフードにと楽しんでいるとこへ隣に住む女の子リタが
オーブンを借りにくる。突然の停電にピザでも頼もうということになって
ピザ屋ウリセスが来て一悶着。そんな他人同士の4人が過ごすことになった
半日間を描いた映画。14歳、16歳(リタ)、35歳の4人のそれぞれが
語られすぎず説明されすぎず、観客に委ねられていてとてもここちいいです。
最初は何も考えてない風でだんだんと各々が持つ少しの寂しさがみえてきて、
最後の方では漠然としながら少しづつ解決しているところがとってもいいです。
派手さはないけど愛すべき作品に出会えた嬉しさが残る映画でした。オススメ☆


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