おならでぃず
ライブ&映画のくり的感想。

2004年01月11日(日) 「8月のクリスマス」@ビデオ

「8月のクリスマス」1998韓国
監督:ホ・ジノ、
出演:ハン・ソッキュ/シム・ウナ/etc.

はぁーーーこれは、、、ものすごく好きです。弱いなぁーこういうのには。
病気悲恋バナとか実は結構苦手なのだけど、この映画ではそういうとこに
焦点をあててなくて、主人公の男はいつもニコニコ優しい笑顔で生きていて、
病気なのかと思わせるのは家族の会話であったり、薬を飲んでいるシーンだけ。
お互いに好意をもっている者同士も結局何も伝えないまま、淡々と過ぎていく
日常をうつしているので、さぁここで感動しろーみたいな、大袈裟な音楽も
セリフもまったくないのだけど、じわじわじわじわしみこむ切ない映画でした。
いつもニコニコ穏やかで、当然の様に死までの時を過ごしているかに見える彼が、
笑顔の奥で実はいろんなコトをうけとめて、彼の中で消化しようとしていることに
少ないセリフとその表情に、じわじわと表れているのにふと気付いた時に
みえないやさしさや、みえない哀しみに触れた気がして、胸の奥にぐっとキマした。
恋愛のきもちだけじゃなくて、家族とか死とかに対する誠実な想いを感じました。
役者もすごいし、監督もすごい。とても丁寧な作品です。感動しました。


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