おならでぃず
ライブ&映画のくり的感想。

2003年08月31日(日) 『おばあちゃんの家』@下高井戸シネマ

『おばあちゃんの家』2002韓国
監督&脚本:イ・ジョンヒャン

都会育ちの7歳の少年が山村の祖母の家に預けられ、、、ってとこから話が
始まるのですが、これが無名の子役と素人のおばあちゃんだっていうんだから、
参ってしまいますねーほんと。韓国の映画ですが、まるで日本の昔みたいだし、
実際の状況とは違っても、誰しもが持っていると思われる幼き頃の思い出みたい
なものが自然に浮かんくる、優しい優しい映画でした。作り方もすごく丁寧です。
特に何が起こる訳でもなく淡々と時は過ぎていくのですが、そのこどもと
おばあちゃんの心がだんだんと近づいているのが画面から滲み出ています。
口もきけないし、老人なので表情もほとんど変わらないおばあちゃんが与える
無償の愛というのは、ことばじゃないからこそに伝わるものでして、そこが
こどもであっても、例えひねくれていても、ほんとのものは伝わるんだなと。
素直になれないこの子の気持ちもよくわかるし、最後の方なんてもう、涙なしでは
観れないです...過剰な演出がないからよけいに。おばあちゃんの横顔、そして
孫のやさしいやさしいことばに号泣!いやーまじで泣けました。感動しました。
ちなみに号泣モードは私だけではなかったようで、場内嗚咽上げてる方いました(マジ)


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