2003年07月30日(水) |
『トーク・トゥ・ハー』@銀座テアトルシネマ |
『トーク・トゥ・ハー』2002スペイン 監督&脚本:ペドロ・アルモドバル 出演:レオノール・ワトリング/ハビエル・カマラ/etc.
おすぎ絶賛☆ということであまり期待してなかったのだけど(笑)前作の 「オールアバウトマイマザー」がステキだったので、サービスディを利用して 観てきました。さすがの話題作、満員御礼って感じの激混みっぷりでした。
昏睡状態の女性への、一方通行の愛情がせつなすぎです。見返りを求めない、 代償を期待しないということは、理想ではあるけれども、ほんとうに純粋に 愛する気持ちがなければその気持ちを持ち続けることは難しいと思います。 相手は昏睡状態ですから、いくら愛情を注いでも何の反応もない訳で、だんだん むなしくなってこないのかなーと思ってしまったのだけど、当の本人はむしろ このままで居て欲しいような感じにも見えました。ただ彼女を好きだという、 その気持ちなだけなのかと。そういうのはある意味凄いことだと思いました。 果たして私はそこまで人を好きになれるか?って言ったら難しいと思われます。 だから観ようによってはこわいし、きもいし(苦笑)、彼女的にはもしかしたら 迷惑な話しだし。だけど、そこまで想われるというのは羨ましい気もするかな?
コミュニケーションの取り方が徹底的に一方通行だということが、孤独という ことについて考えさせます。人間関係が一方通行でも成り立ってしまうというのは、 実際に往々にしてあることですし、その方が自分の中では都合良く進んでしまう という現実がありますが、私はやっぱりそういうのはつまらないなぁと思うし、 人間同士のつながりはキャッチボールで成り立ちたいといつも思っています。 それにしてもせつないですねー人生って...
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