2003年04月06日(日) |
『酔っぱらった馬の時間』@下高井戸シネマ |
『酔っぱらった馬の時間』2000イラン 監督:バフマン・ゴバディ
去年、個人的号泣度no.1だったこの映画。近所の映画館でモーニング上映するのを 見つけたので行ってきました。日曜日の朝なのに、結構人が入ってました。 やっぱり戦争のせいもあるのか、客層も老若男女いろいろでした。 これはクルド人監督によるクルド語が使われたほぼ初めてのイラン映画だそうで、 前回観た時とはこちら側の気持ちもかなり違う目になってたことと思います。 戦争シーンなどは出てきませんが、貧しい生活を送っていることや、地雷で 近しい者が亡くなっていく現実、密輸しなくては生きていかれない事情、それらの 政治的な背景に否応無しにこどもたちが巻き添えにされていて、それでもやっはり、 生きていくために、家族のために、いろんなことを背負わされているこどもたちを、 自分がどう受け止めていいのか、戦争についてのニュースを見て思うことと絡んで、 かなり凹みました。小さいことで悩んだりする自分のあまっちょろさを、再認識... そういう意味でも自分にとってやっぱり重要な映画だと思いました。
この映画を観たすぐ後に、ニュース映像で、米兵に怯えるこどもの映像を偶然観たの ですが、その中のひとりの女の子が、アーマネにとても似ていて辛すぎました。
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