KALEIDOSCOPE

Written by Sumiha
 
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2005年09月20日(火)
 



◇いつもの。

内臓を丸ごと取り出して水洗いしたい気分の住刃ですこんばんは。イチョウが弱っ……もとい胃腸が弱っているのでしょうか。腹の調子がよろしくない。平たく言うと下し(言わんでよろしい)。そういやちょっと前に口内炎が頻発してたり口の端が切れてたり兆候はありました。今更思い出した。野菜食べてるんだけど。魚以外の肉はあまり食べずに。健康的な生活を送っているのに下す(下品ですみません)。人体の不思議。もしかして氷ばかり食べているからですか。そりゃ胃腸も疲れるわ。わかってスッキリした。うん少しは食べる量を減らすことを検討してみるよ。平気平気涼しくなったら自然と(氷を)食べる量も減るから! 暑いうちは腹痛から逃れられないって事に。どこまでも追い詰めて逃がさない。二次元なら萌えるけど三次元だとちっとも萌えないよ。対腹痛なら当然か。いや対人間でも下手したらストーカーだからやっぱり萌えない。萌える萌えないでしか物事を測れない貧弱な定規しか持っていません。萌えで胸はいっぱいになるけどおなかはいっぱいにならない。人体の不思議。無理矢理最初の話題とつなげても駄目ですか。

拍手有難う御座います。思い出したくもないことで凹んだり悪夢見てげっそりしていましたが(朝から気力ゼロ何もする気になりません)(怠け者の言い訳)元気付けられました。がんばり、ま、す! 日常がヤなことばかりだと妄想に力が入りますね! 現実逃避上等。いいんだそれで幸せになれるなら。お花畑が見えるよウフフアハハ。そこで赤髪魔王とリナが「つかまえてごらんなさ〜い」「ははは待てこいつう〜」とか追いかけっこやっ……前も書いたなこのネタ。寒すぎる。赤髪魔王の魔力剣をリナが持ち出して「いーじゃないちょっとくらい貸してくれったって! 研究するだけよ!」「てめえの場合そのまま持ち逃げするだろうが!」という理由でなら追いかけっこやってそうですけどね。日常で。らぶらぶでいいことです。一旦装着した色眼鏡はそう簡単に外れない。赤髪魔王が光の剣の所持者だったらオイシイんだけどなあ色々と。剣士さんを赤髪魔王に置き換えて八巻を妄想してみる。……ごめんちょっと動悸と息切れがして先に進めないよ! どこに行く気だ。もうむしろこの二人ならどこまででも行ってくれ! 私が許す! 十五巻がせつない。

卓上の樹
http://www.esola.co.jp/takujou/index.html
デスクトップに木を植えるフリーソフト(※いろいろと語弊あり)。本当は味噌の会社。興味はあるんですがバックが黒なのと植物がリアルすぎるので導入は見送り。コワインダヨウ。相も変わらずチキンです。かわいいイラスト系だったら良かったんですが。デスクトップをジャングルにしてみたい。残念。じゃんぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるだっよーん! レトロインクのスクリーンセイバーなんてあったら大喜びで使うのになー。ぬらぬらの壁紙とか。……怖そうだ。シトロエンやポヨンはきっと可愛いんだろうな。欲しい。デスクトップアクセサリ作ってくれないかな。

メルマガに登録した以外、誰にも公表していないメールアドレス宛にスパムが送られてくるってのは一体どういうことなんでしょうね。釈然としない。疑いたくないけど疑いたくもなろうってものさ。こんな時代だし。腹立つのが未承諾広告って本文に書いても意味無いんじゃい件名に書かんかい! ってことですよ。本文に書いてあるのはまだいいほうで、それさえ無いスパム多すぎ。フィルタが無意味だ。削除作業が面倒臭い。メールアカウントを無駄に持っているせいで日に百通はきます。蚊と一緒にスパム業者も軒並み滅びてしまえ。九月に入って計七箇所刺されました。呪ってやる(怨)。

一週間ぶりに書いたのにいつものノリ。小見出しはここから。バーの常連にでもなった気分です。マスター、いつものお願い、ってセリフちょっと憧れ。どっかに一人でも気軽に行けるバーって無いですかねー。財布から埃しか出なくなったら困るので(その前にアル中の心配をしたほうが)常連は無理か。酒の話題で思い出した、前回書いたボジョレー・ヌーヴォーは去年飲んでました。去年のことくらい覚えとけー!

本日のタイトルは二話目の意。



◇1は四月に載せました。ご、ごかげつぶり。

 緊張感が無い、と言うより誘拐された自覚が無い。女にとっては見知らぬ人間の家に招待された感覚なのかもしれない。招待にしては荒っぽいが。
 タオルを解く。無理な姿勢で疲れたか、ぶらぶら手を振った。その手の片方を取り止める。
「……何」
 手首はやや赤くなっていた。擦り傷などは見当たらない。赤みは放っておけば消えそうだ。うっ血や内出血とまではいかない。言うなれば、強くタオルを押し付けられていた為に痕が付いた、という程度だ。
 ロープで縛らなくて良かった。傷があったら手当てしろと踏ん反り返って言いかねない。人質の自覚が無いこの女ならば。
 何でもねえよと応え手を放した。追求しようと思わなかったのか。女は首を傾げるに留まった。それからピアス付近の耳たぶを人差し指で触れる。痒いとの言は嘘でなく本当だったらしい。
 再度ソファに戻り、そろそろ連絡を入れようか考える。連れが突然姿を消したのだ。今ごろ血相を変えて探しているに違いない。
 いつかは実行に移す気でいた計画だった。それがいきなり訪れた好機に飛びついてしまったが為に段取りも何もあったものではない。人質は著しく常識を逸脱した振る舞いで毒気を抜いてくれたし。
「とばっちりってことはゼロス関連なんでしょ。今度は何したのあの馬鹿」
 思考が止まる。
 問うた女はごそごそバッグを漁っていた。本当に何も取られていないか確かめている、というより探し物をしているようだ。ややして茶色いベルトの腕時計とブレスレットを取り出した。白蝶貝か何かがはめ込まれているのだろう。波のような形状が連なり輪になっている。そう言えばネックレスも同じデザインだ。ピアスも白い。ワンピースに合わせていたのか。
 身につける様子を見ながら失笑した。
 馬鹿ときたか。仮にも婚約者を。相手をよくわかっている。
「強引な方法で身内の会社を潰してくれてな。思わぬ借金抱え込んじまって、心労とこれまでの過労とでぶっ倒れて入院する羽目になっちまった」
 不当な理由で誘拐されたのだ。女には事情を尋ねる権利がある。こちらには話す義務がある。
 口の端が歪む。
「関係無え私怨に巻き込んで悪ィな」
 だがこの方法以外何も思いつかなかった。本人を直接叩くよりも有効で、心痛も与えられプライドも傷つけられる。奴に一番ダメージを食らわせられる手段だ。
 巻き込まれた女には本当にとんだとばっちりだ。だからできるなら乱暴に扱いたくない。欲しいのは心からの謝罪と――生々しい話だが金だ。
 巧妙に潰されたから警察沙汰にも裁判沙汰にもできない。その上、潰された理由が商売敵だから、だ。ライバルは少なければ少ないほうがいい。奴は俺たちの前で平然とのたまった。背筋が薄ら寒くなる笑みを浮かべて。
 ふざけるな。背負う必要の無い借金に何故、苦しまなければならない。体まで壊して。もう、いつから笑顔を見ていないのだろう……。
「そう素直に謝られると罪悪感が……」
 ぼそっと呟かれた言葉に顔をしかめる。なぜとばっちりを受けた被害者が罪悪感を感じるのか。
 女は俺の顔を見て慌てたように両手を左右に振った。
「だって悪いのはゼロスなんでしょう。あいつが馬鹿な真似しなかったら、あんただってあたしを浚う必要が無かったんだし」
 道理だ。まあな、と頷いて苦笑した。
 こんな誘拐劇を仕組んだと知られたら二度と笑ってくれないどころか絶縁されそうだ。どうにか穏便且つ自然に交渉を終わらせたい。
 正直に言えば絶縁されても構わない。健康になってこれまでと同じ生活を歩んでくれるなら。未来に何の心配も無い人生を送れるなら。怒られても呆れられても嫌われても。彼女さえ幸せならば、それで。
「――辛気臭え話は終わりだ。茶でも飲むか。クーラー利かせてるから喉が渇くだろ」
 我ながら何とも似合わないセリフだ。誘拐犯として考えてもありえない。ミスマッチな言葉だと女も思ったようだった。変なセリフねと言って笑みをこぼしている。
 気にせず三度立ち上がる。
「最初に言っとくがインスタントのコーヒーくらいしか出せねえぞ」
 一応好き嫌いを訊いた。出してから飲めないと言われたら腹が立つ。こちらが勝手に出していても、だ。
「いいわよ。ホットね。クッキーがあれば嬉しいんだけど」
 ……もういい加減慣れたつもりでいたが。人質が誘拐犯にお茶請けをねだるか普通。それを言うなら人質に自らコーヒーを勧める誘拐犯も異常だが。
 これはこれで面白くていいか。とことん破天荒で常識外れの誘拐犯と人質がいてもいい。どうせこれきりだ。奴に返したら二度と会う機会もない。たとえどこかですれ違っても互いに知らん顔で通り過ぎる。
「図々しい奴だな」
 了承を文句に変えダイニングキッチンに続くドアを開ける。こちらは玄関に通じていない。鍵もかけていない。
「誘拐されたんだから、おやつくらい請求したってバチ当たらないわ」
 バチが当たるの当たらないのってそういう問題かよ。
 根本はこいつもゼロスの野郎も同じなのかもしれない。図太く望む未来を掴む為ならどんな手でも使う。
 決定的に違う点はこいつのほうが爽やかで後腐れが無い。汚い手はなるべく使わない。相手と状況次第なのだろうが。
 となると俺は汚い手を使う必要なしと判断されているのか。高すぎる評価だ。悪い気はしない。
「ってあたしを置いてっていいわけ? 逃げるかもしれないわよ」
 いま気づいたと言わんばかりだ。実際、いま気づいたのだろう。軟禁されている現状を打破するよりお茶請けを優先させるのか、こいつは。自力で脱出しようと考えていない。少しばかり、否、大いに理解に苦しむ。

以下次回。毎回キリが悪いところで切れると思います。理由については1参照。どうでもええことですがこれ書いたの去年の八月ですよ。4の途中まで書いてその後放置(するな)。たぶん4か5で終わり。長いこと小説をアップしていないのでごめんなさいのかわりに。



BGM
Mr.Children
and I love you
ケツメイシ
さくら
ポルノグラフィティ
ネオメロドラマティック
スピッツ
春の歌
テクテク
木村カエラ
リルラ リルハ
RUI
月のしずく
K
over...
(多いなー。これをランダムリピート)
 



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 廻れ廻れ独楽のように  
 止まった時が命尽きる時  
 廻れ舞えよ自動人形 
 踊り疲れて止まるその日まで