KALEIDOSCOPE

Written by Sumiha
 
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  手を引いて


2004年09月03日(金)
 



◆緊急メンテナンス

9月4日(土) 午前5時 〜 午前7時
9月5日(日) 午前5時 〜 午前7時


上記日時で緊急メンテナンスがあります。当該時間帯の10〜30分ほど、サイトにアクセスできなくなります。



◆事務連絡

2004年09月10日(金) 2:00 AM〜4:00 AMの間の1時間程度

上記日時でメンテナンスがあります。サイトにアクセスできない場合は、時間を置いて再アクセスしてください。ご迷惑をおかけいたします。m(_ _)m

前日までアナウンスします。





お題サイトを探すのが舞いブームです。米ブームって死後ですか。誤変換をほっといたら凄いことに。まあそんなことはどうでも良くて。(良くないよ直せよ)センスの良いお題ばかりで創作意欲を刺激されます。変に妄想することも多々あり(笑)。お題サイトのブックマークは増える一方です。(リンク切れ確認をしていない状態で)61個。わー。

でもアンタ……遅筆でしょ? 全部制覇なんてできませんから!! 残念!

(これって知ってる人じゃなきゃ何も面白くないね)(知ってても面白くないです)(つか自虐的だなあ)(○○斬り、までやりたかったんですが思いつきませんでした)



それはさて置き。このごろ頻繁に知らん人から間違いメールが来ます。新手のスパムですか? うちの一つ二つは妙な添付ファイルがくっついてたんで即座に削除。たまに病原菌も来るし、アドレス変えたほうがいいんだろうか。てゆかオフの友人にしか教えてないアドレスで迷惑メールが来るってどういう事なんだろう。

プチ腱鞘炎の右手にサ○ンパスもどき(もどきって何だ)を貼ってたんです。したらば見事にかぶれました。うーあー。たしかに説明書には肌の特に弱い人は同じ場所に貼るなって書いてあるけどー。しばらく腱鞘炎もかぶれた皮膚も放置です。どっちも早く治れ!

「RED SUN」が松本さんの曲だったとは! 好きです。(ここで告白しても)

しまったぁぁぁっ! まだ「BUD BOY」買ってないっ! がーん。ショックだ。あれほど楽しみにしてたのに。忘れないようにメモもしておいたのに。明日か明後日、元気があったら買いに行こう。そうしよう。





アルファベット26のお題

A. andante(歩くくらいの速さで)

 ぽかぽか、ぽかぽか。
 雲がときおり太陽を遮る。風が気まぐれに駆け抜ける。身体がまだ冷たさを残した空気で一瞬、冷える。その都度に陽光が温めてくれる。どこかに咲いているのだろう、花の甘い香りがうっすら漂っている。
 春だ。
「いい天気」
 草のベッドがやわらかく体重を受け止める。青臭い雑草の香りと花の香りが入り混じり、まるで大地に抱かれているようだ。目を閉じると同化した気分にさえなる。
 呼吸、鼓動、雑草のざわめき、鳥のさえずり。耳に入る音はそれで全てだ。なんて穏やかでなんて優しい時間なんだろう。
 そう思える理由はきっと独りではないからだ。リナの旅路に無理矢理に付いて来なかったなら、今のひとときも無かった。ああそれなら二重、三重に感謝しなければ。ひとつはリナとの出会いに。ひとつは心温まるこの時間に。最後のひとつは――。
「ほんとだなー」
 彼との出会いに。
 長身、長い金の髪、剣の腕が抜群に良い剣士。
 落ち着きがあるから突っ走りがちなリナとわたしをいい具合にペースダウンさせてくれる。
 リナの良き相棒であり保護者でもある。最近はそれにわたしも加わった気がしないでもない。保護者の側に、ではなく保護される側に。
 セイルーンの王女としては問題あるが、ただのアメリアとしては心地良い。彼は立場関係無しに遠慮なく甘えられる数少ない人間のうちの一人だから。ときどき子ども扱いしないで、と思ったりもするけれど。
 ガウリイさんはわたしと違って寝そべっていない。座って空を見上げていた。
「雲になりたいって思わないか?」
 突拍子も無いセリフに目を見開きまじまじとガウリイさんを見つめる。わたしの視線なんて気にもせず雲の行方を追っている。
「気持ち良さそうだろ」
 そう言うとにっこり笑ってようやくこっちを向いてくれた。
 風がガウリイさんの金糸を揺らす。ちらちらと光をはじくから、まぶしい。
 鳥よりも高い位置で太陽に温められて風に吹かれる。確かに気持ちいいかもしれない。
「そうですね」
 同意を得られ、よほど嬉しかったのか。顔をくしゃくしゃにして笑った。先ほどの比ではない。満開の笑顔。
 親に誉められた子供みたい。
 年齢はわたしよりずっと上のはずなのに。笑顔には幼ささえ見え隠れしている。
 おとこのひとって、不思議。大人と子供がひとりの人間の器に同居しているみたいだ。普段は大人が前面に出ている。子供は彼が笑うと不意に出てくる。ちょうど、いまのように。
「お、魚」
 海で泳ぐのが魚なら空で泳ぐのは雲かしら。ガウリイさんの呟きに「お昼に食べたばかりじゃないですか。食べ足りないんですか?」微笑って返しながら思った。
 彼は自由な発想でさまざまな驚きを与えてくれる。固定観念に縛られがちなわたしと正反対だ。ときに戸惑うけれど、新たな発見もあり退屈しない。
「さすがにデカいの二十匹も食えば腹いっぱいだよ。食いたいんじゃなくて、あれ形が似てると思わないか? ほら、あっちのはアメリアだ」
 指で示されてもどの雲やら。でも楽しそうに言う彼に水をさせなくて。
「じゃ、あっちのはガウリイさんですね」
 話に乗って太陽に近い位置の雲を指差した。
 むむ、と顔をしかめる。お気に召さないらしい。
「雲が伸びてるところが髪で、左のほうの丸いところが頭」
「丸いって……男心が傷ついたぞ」
「えっ、べつに太ってるって意味じゃありませんよ!?」
「アメリアー、それって追い討ちをかけているのか慰めているのかわからないぞー」
 それもそうですね。
 言うとがっくり肩を落とした。ダイエットでもするかと本気で悩んでいる。
 年頃の娘ではあるまいに。そもそも余分な贅肉が無いというのに、どこの肉を減らすと言うのか。
 食事の量は一般的な成人男性より多い。それは事実だ。だが食べた量と比例して運動量も多い。徒歩が基本の旅だから、一日の半分は歩いている。その上に朝と夜に剣の練習も行なっている。太る要素はどこにもない。彼とて真面目に受け取っていないだろう。冗談だ。意味がない会話、他愛のない世間話と同じ。
 いつまでも続けばいい。微笑んで雑談に花を咲かせられる日常が。ゆったりとした時の流れを感じつつ過ごせたらいい。できれば隣にいる人と一緒に。
 素振りの回数を増やすか。ぶつぶつ呟く彼から空へ目を向ける。
 速すぎず遅すぎない。あの流れる雲と同じように、歩くような速さで行けたらいい。ずっと、ずっと。いつまでも。どこまででも。

――終。



季節外れって突っ込みは却下です。(初っ端からそれか)

スレイ20お題も終わってないのに何いきなり始めてるんでしょうね。リハビリの為です。短文でゴー。スレイ20お題は長くなりそうなので保留。終わらせる気持ちはあります。そんなことばっかり言っているような。もう既に始めてから一年経つのにー。

このお題(andante)を見た瞬間にガウ雨だと思ったのでガウ雨で。このカップリングは書きたい欲求があまりありません。雨リナやルークリナなどは書きたい書きたい書きたいという欲求が募って書くんですが、ガウ雨はそうではないのです。突発的にがーッと書きたくなるんです。↑もそう。てことで久々のガウ雨でした。いま思えば雨リナでもいけたな。いやいやそうするとテーマが変わりそうだからやっぱりガウ雨でなければ。うむ。つか↑の話、雨リナも、ちみっと入ってる……?

ラブ甘の恋人設定で行こうか、控えめラブの仲間以上恋人未満で行こうか、片思いのちょっとじれったい感じで行こうか迷ったんですが。結局こんな形に落ち着きました。(ほんとうはもっといちゃつかせる予定でしたが現在の〆が一番スッキリしているので糖度は低めに、甘々と言うよりほのぼのな話になりました)二人の関係の変化により同じ題材でも違う話が楽しめそう。疲れるので書きませんが。(全く違った話を三本書くより同じ題材で違う雰囲気、違う関係の話を三本書くほうが疲れる)ま、気が向きましたらやってみます。ラブ甘いちゃの話も書きたくなってきたところ。とかいって次に書く話がダークだったら笑える。(言動に責任を持て)

思った以上に長くなってびっくり。姫語る語る。途中でアル雨に行きそうになって、これ以上長くできるかー! と自制(書いたら書き終えられなくなる)。リハビリにならんし。短文でカンを取り戻すためのお題ですから!(↑が短文と言える長さかってのはさて置き) だいぶ戻ってきたかな。

こんなんでも3時間以上かかってます。遅筆……。書き方が下手なんだろうか。

時間軸としては5巻後、6巻前。同時刻にゼルとリナが何してたかってのはご想像にお任せ。そのうちこのアルファベットお題で書くかも。言ってるうちにネタが出てきた(笑)。

平和主義者というお題もあるので初のフィルさん×リナに挑戦したい(笑)。言うだけならタダ!(笑) 日本の法律では言論の自由が認められてますし!(オイ) つーかこのお題でフィルさん以外の誰を書けと!(笑) まあ×は冗談にしても+の関係で書けたら。スレイヤーズ界広しと言えどもこの二人の話を書くのは私だけだろう。(無駄な自信)
 



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 廻れ廻れ独楽のように  
 止まった時が命尽きる時  
 廻れ舞えよ自動人形 
 踊り疲れて止まるその日まで