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自意識過剰で空気を読めない常連客 - 2011年05月19日(木)

先日久し振りに行った酒場にまた行きたくなったので、少し早い時間にお店へと向ったのであった。すると結構混んでいるのにも驚いたけど、普段はふたりいるはずなのに今日はひとりだけ。

混んだらふたりでも大変なのに厨房とホールをひとりで賄うのはかなり厳しいものが・・・。しかし、そこは常連客が殆どなのでちゃんと気を遣ってオーダーしたり、声を掛けているので何とか廻っている。実際には廻っているというか、客がしびれを切らしながらも気を遣っているということである。

この辺がチェーン店とは違う個人店の良さでもあると思うのだが、そういう客の気遣いで何とか廻っているところに状況を読めないというか、自分のことだけしか考えていない客っているもの。

ほぼ一杯の状態でその客はやって来た。後からもうひとり来るということでカウンターに一席空きがあったのだが、その男はそれを聞いても無理矢理その席に座り酒とツマミのオーダーをした。周囲の客は唖然としていたが、雰囲気的にはこういう酒場にはなんか不釣り合いな感じがしたし、嫌なことが起こらなければいいなと思っていた。

暫くしてその男はひとりで切り盛りしている女将にこう言った。

「普段は黙っていてもお替りが出てくるぞ!」と。

こいつ何を言っているんだ!って思った。これだけ混んでいる状況を見ていながら、しかも普段は厨房を担当している人だから黙っていても酒のお替りを出すなんてこと知らないだろうに。本来は客に気を遣わせてはいけないのだけれども、こういう店はそうじゃない持ちつ持たれつの関係で成り立っているのである。

他の客はみんな手が空くのを待ちながら声を掛けていたり、ビールとかは声だけ掛けて自分で冷蔵ケースから出したりしている。そういう気遣いがあるからこそ何とか廻っている状況なのにも関わらず、よくもそんなことを言えたもんだ!・・・と。

しかも、多くの客が一度か二度頼んだものがなかなか出て来ないという状況なのに、それでも我慢して待っているんだけども、その男は今度は「俺の頼んだ◯◯はまだかな?」だと。

この店でこの男に会ったことはないが、いつもこういう感じなんだろうか?会社では偉い人みたいな感じだけど、一旦外へ出たら肩書きや立場なんか関係ないし、ましてやプライベートタイムだろうに!全く空気も読めず、状況判断も出来ないこういう客がいるだけで周りは嫌な気分になるものである。

こういう酒場には似合わないね、こういう男は。

他の客はだいぶ前に頼んだツマミや酒が出されていない中で、自分の分だけ先に出させて満足したのだろうがお会計と言って立ち上がった。それだって女将が他の仕事をしている最中なんだから少し待てよ!と思うのだが、全くそういう気遣いはない。

しかも、出したのは万札。お会計は820円だった・・・。細かいのがなかったんだろうけど、そういう場合はひと言「細かいのがなくてごめんね」とかって付け加えるもんだし、それがこういう酒場でのルールである。

たったひとりのこういう客のせいでみんなが不快な気分になり、折角の酒が不味くなってしまうということ。


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